こんにちは！心理カウンセラーの松田ちかこです。
先日書店に行ったときに見つけた絵本。
私の好きなヨシタケシンスケさんの作品だったので、何気なく手に取ったのですが
読んでみると、これが何とも私の心に刺さりました。
このブログを読んでくださっている皆さんにもご紹介したいと思います。
にげてさがして
『にげてさがして』
著者：ヨシタケシンスケ
出版社：赤ちゃんとママ社
出版日：2021年02月24日
サイズ：172mm×135mm 48ページ
どんな絵本？
いま、きみがうごきまわれるのは
すごくせまいはんいかもしれない。
でも、もうすこししたら、
きみはどこにだっていけるんだ。
うちゅうにだっていけるかもしれない。
＊＊＊＊＊
私たちの身の回りには、色々な人がいます。
その中には「想像力を使うのが苦手な人」がいます。
自分のすることが相手にどう思われるかを想像することができません。
つらく当たってきたり
嫌がっているのにつき纏ってきたり
自分の言いなりにしようとしてくることもあります。
私たちには私たちの考えや感情があります。
それは自分だけの大切なもの。
だけど、自分を傷つけてくる人がいると、それを大切に出来なくなってしまいます。
そんな人に出会ってしまったらすることは１つ。
その人から逃げること。
そして、世の中にはそんな「想像力を使うのが苦手な人」ばかりではなく、あなたを「守ってくれる」人もいます。
どこにいるかはわからない、まだ生まれていないかもしれない。
だけど、探し続けていればきっと出会える。
「想像力を使うのが苦手な人」からは逃げて、「守ってくれる人」を探そう。
自分の幸せのために、動き続けよう。
にげて さがして、うごいて うごいて ――
生きづらさを抱えるすべての人が幸せへの一歩を踏み出せる物語です。
逃げずに戦わなければならない、と言われ続けてきた私たち。
しかし、逃げることも大切なんですよね。
逃げた先で新しい何かに出会える可能性があります。
生きるために”自分で”未来を選ぶ。
居心地のいい場所で生きていい。
気の合う人と一緒にいられる時間を大切にしていい。
幸せになっていいんだよ。
そんなことを伝えてくれる絵本です。
対象年齢は？
４歳以上が対象ですが、思春期で人間関係に悩んでいるお子さんにも良いかもしれません。
子どもはもちろん、現代の大人にこそ心に響く作品かもしれませんね。
是非、親子で読んでいただきたいです。
さいごに
対人関係に悩みを抱えている人は年々増えていると言われています。
多様性という捉え方が広がる中で、やはりそれを受け入れられない人はいるものです。
不用意に人を傷つけたり、人を自分の思い通りにコントロールしようとする人もたくさんいます。
そんな人と関わることで、傷つき、苦しんでいませんか？
自分のことを受け入れてくれない人からは逃げてしまっていい。
逃げた先に優しく温かく受け入れてくれる人が必ずいます。
そうした人を探して、安心できる世界で生きていくことに遠慮はいらないんですよね。
「にげてさがして」自分の世界を生きやすいものにしていきましょう！
とても素敵な絵本でしたので、みなさんも是非読んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます
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