こんにちは！心理カウンセラーの松田ちかこです。
人と関わると「自分との違い」を感じることってありますよね。
自分が「好きだ」と思うものでも、他の人にとっては「興味がない」というものもあります。
自分は「こうする方が楽！」と思っていても、他の人にとっては難しいこともあります。
感じ方や考え方、得意なこと不得意なこと、好きなもの嫌いなもの・・・こうしたものは人それぞれ違います。この違いがお互いに理解できないと、ギクシャクしてしまいますよね。
この“ギクシャク“があらゆる人間関係、集団心理の中にあるから、人は「自分らしさ」を見失い、生きづらさを感じるようになってしまうのです。
人が“本当に求めているもの“を突き詰めれば、それは“自由“なのかもしれません。自由を奪われるから、生きづらさを感じる。自分らしさを追求するのは、自由に生きたいからなのではないでしょうか。
では、どうすれば「自分らしさ」を取り戻し、自由に生きられるようになるのでしょうか。
自分の特徴を知る
人生をより生きやすいものにするために、まず目を向けるのは、自分の特徴。
何が好きで、どんなことが得意で、どうすると心地いいのか。
そうした所に目を向けてみてください。
例えば、
身体を動かすことが好きなのか、考えることが好きなのか。
話は聞く方が心地いいのか、話す方が心地いいのか。
大掛かりな作業が得意なのか、細かな作業が得意なのか。
情報は目で読む方が理解しやすいのか、耳で聞く方が理解しやすいのか。
本は紙がいいのか、タブレットがいいのか。
些細なことかもしれませんが、
まずは、こうした自分の特徴を知ることが大切です。
好きなこと、得意なこと、心地いいこと
これは意識しなくても楽しくていつの間にか体が動いていたり、楽に結果が出せたりするものです。
自分では気付きにくい、些細なことかもしれません。
当たり前にみんなできると思っていることかしれません。
「一般的に難しいと言われているけど、やってみたら意外と自分に合っていた」なんてことだってあります。
こうしたことが、今までの自分の経験の中にきっとあるはず。
それを思い出すことで、自分の特徴を知るきっかけを掴んでください。
「こうするべき」は本当？
ほとんどの人は、小さい頃から「こうするべき」と限定的な価値観で育てられてきます。
しかし、実はその価値観って一部の人にしか合いません。
その価値観にこだわって、うまくいかず苦しんでいる。そんな人が多いのです。
人の顔が違うように、体格や体質、脳のつくりも人それぞれです。
他の人が「良い」という方法が、自分には合わない。こうしたことは、よくあります。
「これが身体に良い」
「この食べ物はダイエット効果がある」
そんな宣伝文句がありますが、これは全員には当てはまりません。いくら良いと言われても、アレルギーのある食品だったら食べられませんよね。身体に合う合わないは人それぞれなんです。
食品に限らず「この方法でやれば必ずうまくいく！」と言っても、それは100％全員に当てはまるものではありません。一部の人にとって「うまくいく」だけです。
人から良いと紹介されたものは、試してみる価値はありますが、「合わないな」と思ったら潔くやめて別のものを試しましょう。
楽な方法を選ぶ
自分に合うものを見つけやすくするためには、
「自分にはどんな特徴があって、何が得意なのか」
「こうすれば楽にできる」
そうしたところに目を向けてみると良いでしょう。
「頑張っても難しい」「やりづらさを感じる」そういうものは無理にできるようになる必要はありません。
「楽をしたらダメだ」と多くの人が思い込んでいると思いますが、「楽にできること」が自分に合っていることなのです。
同じ結果にたどり着けるなら、「自分が楽な方法」でたどり着ける方が良いですよね？
余った時間や体力で、＋αの結果を出すことだってできます。
無理なくできる方法は、生産性も高めてくれるんです。
必要であれば、補助的な道具もどんどん利用してください。
「ズルだ」と心無いことをいう人もいるかもしれません。しかし、そんなのはその人の偏った価値観でしかありません。
目が見えづらければメガネをかけるし、ペンで文字が書きづらければキーボードや音声入力を使えばいい。
人間の活動をより豊かにするために人々は便利なものを開発するのです。
適切に取り入れて、自分に余裕を作りましょう。
人と同じ選択が、正しいわけではありません。
「自分が無理なく頑張れる」そんな選択を繰り返して、自分らしさを掴んでください。
常識は非常識？
「こうするべきでしょ」
「そんなの常識でしょ」
このように、それが “普遍的な価値観“ だと自分の考えを押し付けてくる人は、どこにでもいるものです。
しかし、思えば子どもの頃に “常識“ と言われていたことが、今では “非常識“ だと言われるようになった なんてことは、いくらでも思いつきますよね。時代が変われば、真逆の考え方が世の中に広がっていく。そうやって、社会は動いていくのです。
では、目の前の人が押し付けてくるその “常識” は、本当に “正しいこと” なのでしょうか。
きっとそれは、とても “曖昧なもの” ですよね。
育った家庭や地域によって、その人が考える “常識” は違います。
所属する学校や会社などの集団によっても “常識” とされるものはそれぞれです。
生きる時代が違っても、世代が違っても、“常識” と思われているものは様々です。
正解なんてないのです。
あなたはこんな “曖昧なもの” に囚われたままでいいですか？
一度、“常識” を疑ってみてください。
それは他人だけでなく、自分の中にある “常識“ も。
案外、自分を苦しめているのは、この自分自身の “常識” だったりするものです。
自分の価値観で生きる
円滑な人間関係を築いて生きていくためには、普遍的な価値観と言われるものに合わせた生き方が求められる。
そんな思い込みが、多くの人の中にあるのではないかと思います。
しかし、現実は全く逆。
普遍的な価値観に合わせて生きている人ほど、生きづらさを感じている。そう思いませんか？
人とは違う生き方・自分らしい生き方を求めながら、人は他人と同じであることに安心を求めます。そんな矛盾が自分自身を苦しめているのです。
多くの人がその普遍的な価値観から抜け出せないのは、それ以外の生き方を知らないから。
人と違う生き方ができないのは、失敗を恐れるから。
人の言いなりになってしまうのは、責任を相手に委ねてしまうから。
誰かの価値観から抜け出し、自分の価値観で生きていくためには、これらの問題を乗り越えていかなければなりません。
色んな人の生き方を知り、失敗したっていくらでもやり直せることを経験し、自分で自分の行動全ての責任を取る。その覚悟は必要です。
飛び抜けた能力や、突飛な発想は社会を動かす原動力。
これは特別な人に与えられたものではなく、あなたの中にもあるものです。
普遍的な価値観の中で、みんなに合わせて力を出し惜しんでいたら、せっかくのその能力は日の目を見ることがありません。
「常識外れだから」「人にどう思われるかわからないから」と諦めてしまうことはありませんか？
あなたの価値観では「これはすごく良い」と思っている。その価値観が他者と一致するとは限りません。しかし、あなたが信じるなら、それを表現したり形にして良いのです。誰にも止める権利はありません。
あなたの価値観は、あなたのもの。
相手の価値観は、相手のもの。
どんな価値観や考え方を持っても、それは個々の自由です。
それを押し付け合うのではなく、認め合い、尊重し合う。
そうやって自分の信じた道を胸を張って進んでください。
最後に
「自由に生きるって大変だな」そう思うかもしれません。
しかし、どんなことも小さな経験の積み重ね。
最初は、小さなステップから踏み出せばいい。
未完成でも、不格好でも構わないのです。
笑う人がいたとしても、逆に笑い飛ばしてあげましょう！
踏み出した一歩は必ずあなたの力になります。
積み重ねるごとに、だんだん自分を掴んでいきます。
変化を恐れることもなくなるでしょう。
自分で考えたことを自分のやり方で行動に移す。
そうやって自分で自分をコントロールできるようになった時、
「自由」はあなたの手の中にあるはずですよ。
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