ぐろーいんぐあっぷ!

ぐろーいんぐあっぷ!

~自分の心・相手の心を理解して笑顔あふれる毎日を~ 心理カウンセラー松田ちかこのofficialブログ

二次障害って何?

 

こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。

 

神経発達症(発達障がい)への理解を深めるために、今回は「二次障害」についてご説明したいと思います。

 

 

 

二次障害とは

神経発達症(発達障がい)の特性を理解してもらえず、周囲から非難や叱責といった不適切な対応を受け、適切な対応を受けられなかったことで、自信の喪失や精神疾患を患ってしまう状態のことです。

また、適切な支援があれば達成できるはずの発達段階が達成できていない状態もまた、二次障害です。

神経発達症(発達障がい)のある子どもの大部分にみられると言われています。

愛着障害とも深く関わるものです。

 

二次障害は、その人が持つ本来の力を活かせず、生活機能の低下を招きます。

それがまた困難さを助長させ、悪循環を招き、望ましくない精神状態に陥るようになるというものです。

こちらの記事もチェック!『神経発達症(発達障害)って?~種類と特性を解説~』 - ぐろーいんぐあっぷ!
こちらの記事もチェック!『これって愛着に問題があるの?』 - ぐろーいんぐあっぷ!

 

内向的問題

二次障害の中でも自己評価の低下や自己嫌悪など、主に自分に対して否定的な心理状態・行動が現れるものを内向的問題と言います。

うつ病など医学的に診断できるものは内向的障害といいます。

内面に起こるものなので、周囲の人から気付かれにくく、気付いた時には重篤化していることが多いという特徴があります。

外交的問題

内向的問題の他に、反抗的な言動など他者に対して攻撃的な心理状態・行動が現れるものを外交的問題と言います。

反抗挑発症など医学的に診断できるものは外交的障害といいます。

反抗的な態度をとるため、周囲の人から気付かれやすいという特徴があります。

二次障害が起きるメカニズム

神経発達症(発達障がい)の特性による行動や認知は、本人の意思では簡単に変えられるものではありません。

そうした神経発達症(発達障がい)の特性から起きてしまった問題やミスに対して、親や先生、友人、大人の場合は上司などから注意・非難・叱責を受け続けることで、当事者は否定的で偏った認知を学習してしまいます。

簡単に言うと、自信をなくし心の状態が不安定になるということです。

 

神経発達症(発達障がい)の特性への理解が乏しく、周囲の大人が適切な対応方法を知らないことで二次障害が生じます。

 

二次障害のメカニズム

二次障害のメカニズム

 

二次障害として現れる症状

二次障害として現れる症状には次のようなものがあります。

  • 心身症
  • 意欲の低下
  • 抑うつ状態
  • 情緒不安定
  • 人間関係のトラブル
  • 不登校
  • 反抗的態度
  • 反社会的な言動

早期発見・早期対応の重要性

二次障害は神経発達症のある子どものほとんどにみられますが、周囲の人に気づかれにくい内向的問題は重篤化しやすいと言われています。

不登校や引きこもり、いじめ問題として表面化し、やっと気付かれる。でも、その時には既に重篤化していて対応が難しくなる。

できる限り、そうなる前に気付く目をもつことが大切なのです。

二次障害への対応

神経発達症の特性があると、困難さを自分でコントロールすることができません。

二次障害を予防するために、周囲の人は特性を注意するのではなく、特性からくる困難さを和らげるサポートをしてあげましょう。

 

人は元々ネガティブな思考に偏る傾向があります。神経発達症を抱えている人は特に、自分の特性と環境によってより一層ネガティブな思考に陥りやすいのです。

そのため、ほめられたり認められたりする経験は、こうした認知の歪みを生まないためにとても必要なものとなります。

些細なことでもほめるように心がける。

これは多くの人が見過ごしていることですが、ほめることには大きな力があるのです。

 

その子(人)が持つ力を十分に発揮できるように、緊張をほどいてリラックスできる関係性や環境を整えることに重点を置くようにしましょう。

 

そして当事者自身(子どもなら自分の意思を伝えられる年齢になってきたら)も、自分が何に困っているのかを素直に周囲に伝え、病院や専門家に相談しながら必要な支援が受けられるように行動を変えていく。そうしたこともまた、必要になってきます。

最後に

神経発達症の二次障害について、なんとなくご理解いただけたでしょうか。

特性による困難を抱えている子どもに対して、支援が必要となる理由のひとつが二次障害の予防です。

アレントレーニングやティーチャーズトレーニングを受けることも、子どもたちの二次障害を防ぐことにつながります。

 

発達段階で不適切な対応を受けるリスクは、あまりにも大きい。

その子の将来を大きく左右することになります。

そのことに多くの人が気付き、子どもへの対応を見直せるように、この記事が少しでも世の中のお役に立てればいいなと思います。

 

 

<参考>

独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所

 

最後までお読みいただきありがとうございます

 

▽いいね♡


クリックで応援してもらえると嬉しいです

 

▽現在のランキング順位を見る

心理カウンセラーブログランキング

 

【匿名電話カウンセリング ボイスマルシェで活動しています🌸】

・誰かに聴いてもらいたい

・どうすればいいかわからなくて苦しい

・不安で眠れない

・子育ての悩み

・身近な人の発達障害の悩み

🍀こんな時はお気軽にご相談ください🍀

▽ボイスマルシェでのご予約はこちらから

専門家としてチームボイスマルシェに参加しています!匿名相談受付中! 電話カウンセリング ボイスマルシェ

https://www.voicemarche.jp/advisers/1006

※女性専用となります。

 

【ココナラでメールカウンセリングをしています🌸】

・発達が気になるお子さんの子育てについて

・お子さんの困った行動への悩み

・保育園などの福祉施設の職員さんが抱える支援の悩み

🍀こんなお悩みをご相談ください🍀

coconala.com

 

 

 

▽『心理カウンセラー 松田ちかこ』ってどんな人?

 PVアクセスランキング にほんブログ村

 

▽最新情報・豆知識をチェック

 

▽また読みたいな

 

 

▽著書