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~自分の心・相手の心を理解して笑顔あふれる毎日を~ 心理カウンセラー松田ちかこのofficialブログ

怒りやすい子どものためのアンガーマネジメント

アンガーマネジメント

 

こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。

 

カウンセリングやペアレントレーニングで、保護者さんたちから「子どもがちょっとしたことですぐに怒る」「将来お友達関係がうまくいくか心配」といった悩みをお伺いすることがあります。

どんな子も幼いうちは感情のコントロールが十分には出来ないものですが、神経発達症(発達障害)の特性からより一層そのコントロールが難しいお子さんもいます。

 

自然に感情コントロールの方法を学んでいくことが難しいため、放っておいてしまうと大きくなるにつれ生きづらさを感じるようになる可能性があります。

ここで必要になるのが『アンガーマネジメント』。

怒りの感情を感じたとき、どのように対処していけばいいのかを学ぶものです。

今回はこのアンガーマネジメントについてご紹介します。

 

 

 

アンガーマネジメントとは

『アンガーマネジメント』とは、自分の欲求や感情を理解して適切に表現するために行うものです。

 

自分の欲求と周囲の状況に折り合いをつけるために、視野を広げ視点を変えることなどの認知面のアプローチや、自分の興奮を鎮めるストレスマネジメントの方法を学びます。

怒りのメカニズム

怒りの感情は脳の大脳辺縁系(その中の扁桃体)で原始的な感情(快・不快)として生まれ、自律神経を刺激して呼吸・心拍・血圧などを急激に増減させます。(危機管理の反応)

ここで大脳皮質(特に前頭葉)で高次の思考ができると、怒りの感情はコントロールされます。

神経発達症(発達障害)だと怒りやすい?!

衝動性が高い特性のある場合は、思考する脳の領域(前頭葉など)を使う前に行動してしまうため、不快を感じたときに衝動的な行動を起こしてしまいます。

 

また、他の人の気持ちや考え方を想像しづらいという特性があると、主観的な考え方になりやすくなります。自分の欲求が叶わないとき、視野が狭くなり自分の考えに囚われ、他の人の言動が許せなくなります。

 

<主観的な思考の例>

・白黒思考

・べき思考

・他罰的思考

・被害的思考

 

こうした思考は「キレやすい思考」と言われています

ストレスマネジメント

まずはストレスにどう対処するかという、ストレスマネジメントについて考えます。

 

<ストレスマネジメント>

・ストレスを受けにくくする環境の工夫

 ストレスを受けやすい環境だとあらかじめ分かっていれば、環境を改善しましょう。

 

・ストレスを受けた時にどう対処するか

 ストレスを受けて感情が揺さぶられたときに、自分の興奮を鎮める行動をとりましょう。こうした対処行動のことをストレスコーピングと言います。

 

<対処の種類>
・刺激を排除する
・緊張を緩める

 

『どうすれば自分は気持ちが落ち着くのかを知る』

これがストレスコーピングのポイントです。

 

詳しくはこちらの記事でご確認ください。

growingup.hatenablog.com

簡単にご紹介すると、ストレスコーピングは「刺激の排除」と「緊張の緩和」を目指した行動です。「(ストレスの元となる)刺激の排除」をして「(身体の)緊張の緩和」することで、自分の興奮を沈め、冷静に物事を判断できる状態にします。

 

ポイントは「(ストレスの元となる)刺激」や「対象となる相手の態度や考え」が変わらないことを前提にすること。

相手や刺激となる出来事が変わることを望んでしまうものですが、まずは自分でコントロール可能な自分自身の行動や考え方を見直すことが大切です。

そうすることで確実に状況を変化させることができます。

気持ちを理解する

怒っているときは、相手の気持ちはもちろん自分の気持ちも分からなくなっているものです。

さらにいうと、自分の本当の気持ち・望み・欲求を押し込めて、怒りとして発散しようとしています。

 

自分のこうした本当の気持ち・欲求を理解することで、怒りの感情はコントロールしやすくなります。

 

・自分はどんな気持ちになったのか

・どうしたかったのか

 

紙に書き出して、可視化してみるといいでしょう。

 

 

また同時に相手の気持ちも考えてみましょう。

 

・相手はどんな気持ちだったのか

・なぜそう言ったのか、なぜそうしたのか

 

これもまた紙に書き出して、冷静に相手の気持ちになって考えましょう。

 

これを繰り返すことで客観的に捉える練習になります。

行動や言葉を考える

また同じようなことがあったとき、どうすればいいのかを考えます。

 

考えるポイントはこの2点

・行動(どうしてあげればいい?)
・言葉(どんな言葉を伝える?)

 

それぞれ具体的に考えてみましょう。

 

お子さんと一緒に考えている場合は、お子さんが自分で考えたことや素直な思いは、否定せずそのまま受け止めてあげてください。

間違っているなと思ったら場合は「他に考えられることはあるかな?」など視野を広げる声掛けでサポートしてあげてくださいね。

最後に

アンガーマネジメントは、子どもだけではなく大人の方にもお役立ていただけます。

「イライラしたらどうにも収まらない…!」という大人の方は少なくないのではないでしょうか。

いつも穏やかな気持ちで子育てができる人なんてなかなかいませんよね。

親子でアンガーマネジメントに取り組むというのも、よりよい子育てのためのひとつの選択肢。相乗効果も期待できるので、是非この記事に書いていることの中の1つだけでも実践してみてください。

 

「相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!」では、ご希望される方にアンガーマネジメント講座を行っています。

ご興味のある方は是非お問い合わせくださいね!

 

 

<参考>

発達障害のある子のためのアンガーマネジメント (特別支援教育サポートBOOKS)

「怒り」を活かす人、「怒り」に振り回される人

アンガーマネジメントで読み解く なぜ日本人は怒りやすくなったのか?

 

最後までお読みいただきありがとうございます

 

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