こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
「勉強しなさい!」と叱られながら、嫌々やった勉強はあまり身につかなかった。そんな経験はありませんか?
逆に楽しみながら夢中で調べた趣味のことは、あまり勉強したという意識はないのに人にいくらでも語れるくらい身についている、なんてこともありますよね。
”子どもに色々学ばせたい”、”できることを増やしたい” そう思って、「あれをやりなさい」「これをやりなさい」と言ってしまうものですが、しっかりと身についてほしいのであれば、今回お伝えすることを頭の片隅で思い出してもらえたら、と思います。
今回は「嫌々やること」と「楽しみながらやること」の違いについて、簡単に解説します。
この違いは、記憶の仕組みを知ることで理解できるようになります。
このネットワークが記憶の蓄積に関係しています。
「海馬」は体験した記憶を記憶貯蔵庫に蓄えます(いわゆる短期記憶)。
その中で重要だと判断した記憶は、各連合野(前頭連合野、頭頂連合野、側頭連合野)に長期記憶として蓄えられます。
環境に変化が起きる(刺激を受ける)と、海馬が刺激され、この変化に関連した体験の記憶が呼び起こされます。
「扁桃体」は快・不快を感じることで、好き嫌いの感情がわき上がる部位です。
海馬からの記憶情報をまとめて、それが快か不快かを判断し、ほかの部位に刺激を送ります。例えば、視床下部に信号を送って自律神経を興奮させたりする、といった感じです。
しかし、海馬からの刺激を受けるだけではなく、扁桃体で生じた快不快感情が海馬へ送られるというように、情報は行き来しています。
「海馬」と「扁桃体」の働きと関係性は、これでなんとなく理解できたでしょうか。
この記憶の仕組みと関係性によって、
嫌々やったことは扁桃体が”不快”を感じ、海馬の働きを抑制するため記憶が長期記憶に蓄えられず、身に付きません。
一方、楽しみながらやったことは扁桃体が”快”を感じているので、海馬の働きが活性化され、知識や体験はどんどん記憶として吸収されます。
こうした脳の仕組みがあるため、できるだけ機嫌よく楽しみながら学ぶことが大切なのです。
大人だけではなく、子どもも同じです。
子どもは、生活の一つひとつが学び。刺激を受け学ぶ機会に溢れています。
できるだけご機嫌な時間を長くしてあげるようにサポートして、たくさんのことを吸収できるようにしてあげてくださいね。
<参考>
子どもの見ている世界: 誕生から6歳までの「子育て・親育ち」
http://www.actioforma.net/kokikawa/kokikawa/amigdala/amigdala.html
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