こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
私は生き物が好きで、小さい頃からハムスターや犬、メダカなどを飼ってきました。
みなさんの中にも家族に犬や猫、鳥などをお迎えしている方、今は飼っていないけれど以前は一緒に暮らしていた方、これからお迎えしたいなぁと思っている方がいらっしゃると思います。
その愛くるしい姿を見ると、もうたまらないですよね。
しかし、彼らもまた生きとし生けるもの。
可愛いだけでは済ませられない現実があります。
愛する家族として、何をしてあげられるのかをしっかりと考えなければなりません。
彼らの最後とどう向き合っていくのかもまた大切なこと。
これは、まだ“死”を経験することの少ない子どもたちにも教えていかなければならないことです。
今回ご紹介する絵本は、愛犬の命と向き合う少年のお話。
ペットを愛するすべての方に向けた絵本です。
ずーっとずっとだいすきだよ
絵・文:ハンス・ウィルヘルム
訳 :久山 太市
発行 :1988年11月30日 評論社
ハンス・ウィルヘルムの描く絵はとても柔らかく、登場人物たちの心情をとても豊かに表現しています。
古い絵本なので日本語訳の表現が少し動物に対して上から目線だなぁと感じる部分はあると思いますが、それでも少年の優しい心がとても感じられる素敵な内容になっています。
ず-っとずっとだいすきだよ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
登場人物
・ぼく
・エルフィー(ぼくの愛犬)
・にいさん
・いもうと
・ママ
・パパ(イラストのみ)
絵本の中で名前がわかるのは、犬のエルフィーだけです。
お話の中心はエルフィーで、ぼくは語り手。
ぼくから見たエルフィーの話です。
他の家族は話の流れから少し登場するだけです。
あらすじ
ぼくが小さい頃から一緒に過ごし、共に大きくなった犬のエルフィー。
世界で一番素晴らしい犬。
エルフィーのおなかは温かく、いつも枕にしながら一緒に夢を見ていた。
月日が経ち、ぼくの背が伸びる一方でどんどん太っていくエルフィー。
寝ていることが多くなり、散歩も嫌がるようになる。
歳をとって階段も登れなくなったエルフィーをぼくは抱っこして部屋に連れていく。
家族みんなエルフィーのことが大好きだったけれど、それを毎日言葉にして伝えていたのはぼくだけ。
ついに別れの時が来て・・・
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愛する家族にどれだけ素直に愛を伝えられているだろうか。
そんなことを考えさせてくれるお話です。
ペットとの最後を受け入れられるよう、生きているうちからできることを「ぼく」は教えてくれています。
さいごに
ペットはどうしても私たち人間よりも先に命の期限を迎えることになります。
それはとても悲しいことですが、最後を看取ってあげることも飼う人が負う責任です。
幸せな生涯となるように、大切にしてあげること。
そしてその気持ちをたくさん伝えてあげることが、のちにお別れが来た時、あなたや家族を支えてくれるものになるはずです。
後悔しないというのは難しいですが、それでもできるだけ今を大切に過ごしてもらいたいなと思います。
そして、この絵本を読んだ子どもたちにも命の尊さや死と向き合うことを知ってもらい、心で何かを感じてもらえるようにと願っています。
<ご紹介した絵本はこちら>
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