こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
いつも動き回って落ち着かない、話を聞いていない、手が出てしまうなど、子どもの困った行動にはどう対処すればいいのか悩みますよね。
厳しくいえばいいのか、優しくすればいいのか。
適切な声掛けってあるのかな。
悩みながら、場面ごとにさまざまな対応をされていると思います。
子どもの困った行動を減らしていくために必要な最初の一歩は「観察」です。
今回は、観察についてと観察した行動を3つのタイプに分けて考える視点をお伝えします。
観察名人になろう
まずは、観察する冷静さを持ちましょう。
お子さんがどんな行動をしているのかを客観的に捉えます。
その時その行動に対して生まれる感情は一度横に置いておきましょう。
何を思い、何を考えてその行動を起こしたのか、といった子どもの立場を想像することも大切です。
「自分はかつてこうしていたのに・・・」
「他の子はこうするのに・・・」
という枠組みに当てはめるとお互いに苦しくなりますが、ただありのままにお子さんの姿を捉えることで、その子なりの思いや考えが見えてきます。
ですので、まずは冷静に客観的な視点で観察してください。
そして、それを記録に取るようにすると尚良いですよ。
行動を3つのタイプに分ける
観察した行動を次に挙げる3種類のタイプに分類すると、対応する際の指標になります。
<行動のタイプ>
- 好ましい行動
- 好ましくない行動
- 危険な行動
好ましい行動は「できること・今できていること」
好ましくない行動は「まだうまくできないこと・間違った行動」
危険な行動は「怪我や命に関わるからしてほしくないこと・やめないしつこい行動」
という基準で分類します。
分類ができたら、それぞれのタイプごとに一貫した対応を行えるようにします。
好ましい行動に対しては「ほめる」
好ましくない行動に対しては「適切な行動を教え、その行動を促す」
危険な行動に対しては「環境を工夫する」などの方法で対処していきます。
まずは、好ましい行動に注目し、丁寧にほめる習慣を身につけるようにしましょう。
そうすると、好ましくない行動や危険な行動も自然と減るようになります。
子どもは「注目されたい」「認められたい」と思っています。
その気持ちをしっかり満たしてあげることから始めると、どんどん良い方向に変わっていきますよ。
最後に
とてもシンプルですが、なかなか気づかない視点ですよね。
特に、好ましい行動に対しては「当たり前」と思って、あえて何もしないことの方が多いと思います。
しかし、子どもたちが求めているのは、この好ましい行動に気づいてもらうこと。
ぜひ、この行動のタイプ分けの視点を使って、お子さんを客観的に観察し、たくさん認める声掛けをしてあげてくださいね。
適切なほめ方については下の記事をご参照いただければと思います。
子育ての困りごとが少しでも減りますように。
最後までお読みいただきありがとうございます
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