ぐろーいんぐあっぷ!

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~自分の心・相手の心を理解して笑顔あふれる毎日を~ 心理カウンセラー松田ちかこのofficialブログ

人と良い関係を築くために~聴き方・伝え方を工夫する~

良い人間関係を築く

 

こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。

 

一生懸命話しても相手に伝わらない、話そうとしても相手に聞いてもらえない・・・。コミュニケーションが上手くいかないとモヤモヤ・イライラが溜まってしまいますよね。

 

そうするとぶつかり合うことが増えたり、相手を避けてしまったりして、関係がどんどん悪化してしまいます。

 

お互いに「相手が悪い」と自分ではなく相手が変わることを求めてしまうものですが、相手がそう簡単に変わることはありません。

 

こんな時は「自分が変わる」こと。

それを選べるかどうかが人と良い関係性を築けるかどうかの分かれ道です。

それはなぜかと言うと、自分が変わることを選ぶ方が、あなた自身が自分の困った状況を確実に良い方向へ変えられるからです。

只々、自分の人生を相手任せにしてしまっているのでは思うように変わることはほぼありません。それは不毛ですよね。

苦しいことではありますが、自分自身のことは自分で向き合っていくしかないのです。

 

では、どのように変われば良いのでしょうか。

 

というわけで、今回は身近な人と良い関係を築いていくためのコミュニケーションについてお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

①表情に気を配る

まず大前提として、場の空気が穏やかなものにすることが大切です。

場の空気をどう穏やかにするのかと言うと、一番わかりやすい方法は「笑顔でいること」です。

 

どんな表情をしているかで空気感は変わりますよね。

どんな話をしようとしているのかも予測できるので、怒った顔や悲しい顔をしていれば「ネガティブな話をするに違いない」と身構えられてしまいます。

 

緊張感漂う空気感の中では攻防を考えてコミュニケーションを取るので、聴いてもらえる話も聴き入れてはもらえなくなってしまいます。

 

なのでまずは笑顔で穏やかな空気作りをして、相手を安心させてあげるようにしましょう。

②聴き方は丁寧に

相手に何かを伝えたい時は、まずその相手の話を聴くことから始めてみましょう。

「今日どんなことがあった?」など他愛のない話で構いません。

 

そして、話を聴く時は相手の話に対して口を挟まないこと。

一方で、相槌を打って共感や理解を示すようにします。

「それわかる!」と共感を示したつもりでも、そのあと「私の場合は〜」と話を奪ってしまっては台無しです。

共感の言葉は一言に留めて、「それでどうなったの?」と相手が続きを話せるようにしましょう。

つい話しすぎてしまう人は、あえて言葉は使わずに「うんうん」「あぁ」「そっかぁ」「えー!」「おぉ!」などの感嘆詞と「目・眉の動き」など表情で共感を示すと良いですよ。

 

また、必ずしも心から共感できない話もあると思います。

そんな時は、相手を正したくなりますよね。

しかし、ここではひとまず「ありのままを受け止める」ようにしましょう。

 

相手の考えや行動した結果は、変えようのない事実。ジャッジせずに「そうなんだ」と、ただ受け止めることが相手との信頼関係を深めるポイントとなります。

 

自分の考えが必ずしも正しいわけでもないので、なぜ相手がそう考えるのかをじっくり分析する余裕を作ってみてもいいかもしれませんね。

③伝え方を工夫する

いよいよ、あなたが思っていることを伝える段階です。

相手に落ち着いて聴いてもらうためには、まず穏やかな口調で話すこと。

そして、説明するときはゆっくりと話すことです。

 

早口で勢いよく話されると、聞き逃したり理解が追いつかなかったりして、すごく気が焦ります。

そして、よくわからなくなると理解することを諦めてしまいます。

ですので「穏やかにゆっくり話す」を心がけてみましょう。

 

また、聴覚情報だけだとイメージしにくいこともあるので、絵や図に表して説明したり、文字でまとめておいたりと、視覚情報を使いながら伝えてみましょう。

仕事で会議や説明会の時に資料やプレゼンの画面が用意されていること、議事録を作り会議内容を後から確認できるようにしていることなどからもわかるように、聴覚情報と視覚情報の両方を使うと情報は伝わりやすくなるのです。

 

少し面倒だなと思うかもしれませんが、走り書きやスマホで検索した画像でも良いので用意しておきましょう。そのひと手間が相手の納得感に繋がります。

「そう考えているんだな」とあなたの思いが理解できれば歩み寄ってくれるようにもなります。

 

こうして伝え方を工夫しても、うまく伝わらない時もあるでしょう。そうするとイライラしてしまうものですが、そんな時は「100%わかってもらおう・共感してもらおうとしなくていい」という視点を持ってみてください。

1割でも受け取ってもらえれば十分。

今はわからなくても、何年か後にわかってもらえればラッキー。

 

完璧に理解してくれる人なんていませんし、考えや感性は人それぞれなので、ちょっとでも重なり合う部分があればそれは奇跡みたいなもの。

それくらいの気持ちで伝える方が、伝わった時の喜びは大きくなり、相手への感謝の気持ちを素直に感じられるようになりますよ。

 

そして、その感謝の気持ちや相手への労いの気持ちを伝えることも忘れないようにしましょう。

本当は心の奥で思っている「何だかんだ言いながら、〇〇してくれてるんだよなぁ」という気持ちをちゃんと素直に言葉にして伝えてみてください。

たとえ相手がイライラした態度だったとしても、感謝の気持ちを伝えた瞬間に機嫌が良くなるはずです。

 

ぜひ、試してみてくださいね!

最後に

円滑なコミュニケーションの方法、相手にわかってもらうための伝え方というのは、とてもシンプルなものです。

しかし、気持ちが追いつかなくてできないな、頭ではわかっていても話している時はすっかり忘れちゃうな、などと感じることもあると思います。

その場合は、そんな自分を責めないようにしてくださいね。

とりあえず「1つだけ意識してみよう!」と試してみるだけで十分大きな一歩なのです。

 

最初から完璧にするのはエネルギーを使いすぎて続きません。

ひとつひとつ積み重ねていけば、ふと気が付いたときには全部自然とできるようになっているものです。

気長に、でも着実に。

 

大切な人たちと心地よい関係を続けていくために、そして自分自身が穏やかでいられるように、丁寧なコミュニケーションを意識してみてくださいね。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます

 

 

 

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