こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
昨日、テラセルさん主催の児童虐待防止セミナーに講師として登壇させていただきました。
11月は児童虐待防止推進月間ということで、昨年に引き続き今年も「児童虐待防止」をテーマにお話をさせていただきました。
主に療育施設の職員さんを対象としているセミナーですので、発達特性のある子どもたちという虐待のリスクを抱えやすい子どもたちやその保護者さんたちとどう関わっていけば虐待防止につながるのか、また施設職員の虐待も報道される昨今、自分たちが加害者になってしまわないようにどうしていけばいいのかについてもお話させていただきました。
4月、7月、10月に行った「療育はじめのいっぽ」シリーズのセミナーをご聴講いただいたうえで今回のセミナーにご参加いただいた方は、「療育はじめのいっぽ」でお伝えした内容がすべて虐待予防につながるアプローチだったとご理解いただけたのではないかと思います。
有難いことに、平日の午前中にも関わらずおよそ70名の方々にご参加いただくことができました。
この記事では、セミナーの様子やいただいたご感想などについて綴らせていただいております。
セミナーの概要
○児童虐待を「芽」から摘むには?
2024年11月14日(木)10:30~12:00 <終了>
<今後のセミナーのご予約はこちら>
児童虐待のメカニズムと施設内での虐待が起きないようにするための方法、家庭での虐待を見つけた時の対応などについてお話しさせていただきました。
「虐待を予防しなければならない」と言われても、具体的な予防策まではなかなか教えてもらえないものですが、このセミナーでは、根本的な原因とそれに対しての具体的な対策をお伝えしているので実践に活かしてもらえるのではないかと思います。
また、モデル事例とカンファレンスシートをご用意させて頂いたので、セミナー後に職場内で研修会を行なっていただけるようにもなっています。
支援職の方々の素晴らしいお気持ちとお力が十分に活かされることで、多くの子どもたちを救うものとなると思います。
ご参加いただいた皆様には少しでも自信をもっていただければいいなと思います。
そして、自分たちだけで抱えず、色々な人に相談し、学校や役所など協力し合える組織と手を取り合っていく。
みんなで支え合って子どもたちを守っていける社会にしたいものですね。
感想
セミナーを受講いただいた方からのご感想を、一部抜粋してご紹介させていただきますね。
《ご感想・印象に残ったこと》
・虐待について、資料だけでなく口頭でも詳しく伝えてくれたのでとても分かりやすかった。
・事例なども添えて説明してもらえて分かりやすかったです。
・説明の内容が端的でわかりやすかった。
・虐待発生のメカニズム、対応が現在の現場の状況に大切な内容でした。
・実際にあった事例で、わかりやすかった。
・家庭内だけでなく事業所内で起こりうることの内容を教えて頂き参考になりました。
・高齢者虐待などの研修が多いので、児童虐待研修での支援者としての関わり方や対応方法がよくわかりました。
・たくさんのキーワードが拾えました。
・身体的虐待が大きくクローズupされているが実は見つけにくい心理的虐待が多いと言う現実がとても印象に残りました。
・虐待への対応等分かりやすく説明がありました。ありがとうございます。
・やわらかい雰囲気でお話をしてくださったので内容が入ってきやすかったです。
・支援者として適切な関わりができているのか日々振り返ることが大切だと言われていたこと。保護者・支援者ともに不安を1人で抱え込まずに話しをして発散できる関係性が大切だと言われていたこと。
・思い通りにしないといけないのかのお話が印象に残りました。
・説明がもっともで、わかりやすくまとめられていた。
・罰よりも報酬系を刺激する、○○したら怒られるではなく、○○したら褒められるに意識を変えていけるように支援していきたいと思います。
・大人の不安感が虐待を引き起こすのだと言うことがよくわかりました。
・大人のエゴが虐待に繋がること。
・脳にとって虐待がいかに悪影響であるか、よくわかりました。
・脳の発達への悪影響・虐待を受けたこども達のサポート支援・保護者に寄り添い話を聞く重要性を学びました。
・二次受傷の事も考えていなかったので参考になりました。
・心理的虐待は自分のなかで自覚がないままに起きてしまうことが多い。また、熱意や子どものためという思いから起きてしまいがちなので、自分の気持ちをコントロールしたり、視点を変えて考えていきたい。
・虐待とはまず何なのか、身近なものから考えることができました。その種類や全体をしめる割合、虐待が及ぼす影響等について整理し、どう対応できるのか。自分は虐待をしていなかったか振り返ったり、虐待をしてしまう方の気持ちや不安に寄り添い、解決を共に考えることの大切さを今一度確認することができました。ありがとうございました!
・自分(支援者)の気持ちや感情が子どもに反映してしまうと言うこと。子どもに映し出される自分は印象的。
・何が虐待になるのか、具体的な説明があったこと。(2024年11月14日のアンケート結果より)
アンケートにもたくさんご回答いただき、嬉しいご感想をいただきました。
センシティブな内容で、なかなか向き合いづらいテーマでもあるのですが、こうして真摯に受け止めて学びに繋げてくださったことがとても有難いです。
実際に虐待を見つけた時には、なかなか相談しづらい・どこに相談したら良いのかわからない、などのハードルがあり、なかなか次に繋げることも難しいものです。
こうしてセミナーを受講していただくことで、次に繋げる方法を知っていただき、少しでも自信を持って対応していただければと思います。
皆さま、ご参加いただき本当にありがとうございます!
ご感想がとても励みになります!
そして、このセミナーを一緒に作り上げてくださったテラセルさんには本当に感謝しています🍀
テラセルさんは療育に携わる方、事業所さんへの情報発信、療育コンテンツの提供、転職・採用支援などを行われている企業さんです。
療育現場がより豊かに活性化できるよう様々な取り組みをされているので、ぜひサイトにアクセスしてみてくださいね。
知識・情報をまとめた記事も多数ありますので、勉強にもなりますよ。
<テラセルさんのWebサイト>
虐待予防・適切な支援にご興味をお持ちの方は
施設職員さんや学校・園の先生方で、児童虐待予防や発達特性のある子どもたちへの適切な関わり方にご興味をお持ちの方向けのセミナーです。
ABAの考え方に基づき行われる、ペアレントトレーニングの先生版です。
適切な児童対応を理論的に学び、関わりにくさを感じる子どもたちへの対応に自信を持っていただく。これもまた、虐待予防につながるものとなります。
相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!では、オンラインでティーチャートレーニング講座を開講しております。講師は私、松田です。今回のセミナーで直接話してみたいなと思っていただいた方は是非お問合せくださいね。
詳細は次の通りです。
初回:2024年11月27日(水) 20:00~21:00 ※以降隔週(詳細は下記をご覧ください)
受講料:20,000円(全10回分+1回無料相談会)
会場:オンライン(zoom)
≪ 開催日程 ≫
2024年11月27日(水)、12月11日(水)、12月25日(水)、1月8日(水)、1月22日(水)、2月5日(水)、2月19日(水)、3月5日(水)、3月19日(水)、4月2日(水)の全10日間。
時間:20:00〜21:00(60分間)
対話形式となっておりますので、ビデオONでのご参加をお願いしています。
講義で習ったことを実践していただくために毎回ホームワークをお出ししております。
知識だけでなく、実践力も養っていける講座ですので是非スキルアップのためにもお越しいただければと思います。
<ご予約はこちら>
Teacher training | 相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!
最後に
虐待から子どもたちを守る、ということは、その子どもを支える大人たちの不安を取り除いていくことでもあります。
ただ、虐待をする人を責めるのではなく、どうしてそうせざるを得なかったのかに理解を示し、共に解決策を考えていく。そんな支援が必要なのです。
私がペアレントトレーニングを行なっているのも、苦しむ親子を少しでも減らせたら、という思いがあるからです。
子どもに関わる大人はそれぞれ、とても温かい思いがあり子どもへの関わりもよく考えています。その力を素直に適切に発揮できれば、十分に良い関わりなんですよね。
だからこそ、それぞれの力を信じる。そして、適切な方向はこちらですよ、と案内をする。
ささやかなことかもしれませんが、大切なお役目として務めさせていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます
Parent training | 相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!
Teacher training | 相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!
▽最新情報・豆知識をチェック
▽また読みたいな
▽著書