こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
苦手なことって、どうしても避けたくなってしまいますよね。
やらなくて済むのなら、向き合わなくて済むのなら、そうできる方がいい。
避ければ苦しまずにいられるのなら良いのですが、避ければ避けるほど気になってしまうし、苦しみは消えてはくれないものです。
本当にどうでもいいこと、自分の人生にとって特に必要でないことは気にならないものです。
なので、やはり気になっているけれど避けていることは、自分の人生にとって必要で、向き合わなければならない課題なのでしょう。
避けても結局苦しくなる、それなら向き合っていくしかない。
しかし、それが簡単ではないから困るんですよね。
場合によっては何故苦しいのかその理由がわからないことだってあります。そうなるともう、どうしていいのかわかりません。
今回は、そんな「向き合う苦しみ」を和らげながら、苦手なことを乗り越えていく方法をお伝えしたいと思います。
モヤモヤしていることに気付く
まず、自分自身の中に「モヤモヤした何か」があることに目を向けてみることから始めてみましょう。
胸のあたりに何かモヤモヤがあるぞ?何を言いたいのだろう?
そうやって、存在に気付き耳を傾けると、少しずつその声が聞こえてくるようになります。
すぐには核心に迫る声は聞こえないかもしれませんが、少しずつぽつりぽつりと聞こえてくる声を拾い上げてみましょう。
紙に書き出してみてもいいと思いますよ。
ちょっとでもモヤモヤが晴れる行動をしてみる
モヤモヤの正体が見えてきたら、それを解消する方法を考えてみましょう。
とりあえず、一時的に気持ちが軽くなることで大丈夫です。
- 人と話してみる
- 外の空気を吸い、日光を浴びる
- 散歩やストレッチなど軽く身体を動かしてみる
- 何かを1つ片づけてみる
- 窓を開けて掃除機をかけてみる
- 気になる用事をひとつ終わらせてみる
- 音楽を聴いたり、演奏したり、歌ったりしてみる
- 本を読んでみる
このような今すぐできるちょっとしたことでOK!
何か行動を起こしたら、モヤモヤはちょっとスッキリしますよ。
少しずつ核心に迫ってみる
モヤモヤに向き合って、それを少し解消させる行動を起こしていくと、だんだんとモヤモヤの核心に迫れるようになってきます。
「本当はどうしたい?」
「何がうれしい?」
そんな問いかけに素直な答えが返ってくるようになると、自分の進みたい方向がわかるようになりますよね。
肩の力を抜いて、ありのままの自分の心の声を受け入れてみましょう。
ゴールへの辿り着き方を考える
自分の心からの思いに気付けたら、あとは進むだけです。
しかし、進み方もちゃんと自分の声を聴きましょう。
多くの場合、みんながやっている方法と同じ方法で課題に取り組もうとするものですが、果たしてそれは「あなたに合った方法(あなたの心の声)」なのでしょうか。
例えば山登りの場合、
・岩場などを登るハードだけどゴールまでの距離は短いルート
・少し急勾配だけど歩いて登れるある程度通りやすいルート
・距離は長いけれど緩やかな道で景色を楽しみながら歩いて登れるルート
など、山頂に辿り着くための方法は様々あります。
普段から身体を鍛えていて体力に自信のある人は、ロッククライミングなどを楽しむハードなルートを選ぶかもしれません。
一方、体力には自信はないけれど自然を楽しみたい人は、距離は長くてもゆっくり負担なく登れるルートを選ぶでしょう。
このように、同じゴールに辿り着くにしても、方法はその人の状態や好みによっていくつもあるのです。
これはどんな課題であっても同じです。
例えば、ある単語を覚えるという課題がある時、繰り返し書いて覚える方が覚えやすい人もいれば、好きなものや興味のあるものと結びつけてエピソードとして覚える方が覚えやすい人もいます。
楽だと感じる方法は人それぞれですよね。
なので、自分が無理なくできる楽な方法を知っておくことが大切です。
自分に合ったゴールへの辿り着き方を考えて課題に取り組むようにしてみましょう。
周りに左右される必要は無いんですよ。
最後に
人は誰でも苦手なことや出来ないことはあるものです。
完璧な人はいないし、得意・不得意があるから支え合って生きていくんですよね。
だけど時として乗り越えなければならない課題もあります。
苦しくて不安になるけれど、その不安を見つめ、安心できる段階まで細分化して、少しずつ解消していく。
楽にできる方法を見つけて、どんなに小さな一歩でも着実に前に進んでいく。
「今できること」に一生懸命になっていれば、ふと気づいたら目標としていたゴールにたどり着いていた。そんな風に向き合っていければ良いのだと思います。
天は乗り越えられない課題は与えない。
そう受け止めて、今の自分を大切にしてもらえたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます
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