こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
誰かの思いやりに触れると、心がポッと温かくなりますよね。
そのようなやりとりが増えると、穏やかで幸せな時間が膨らんでいくことでしょう。
そのために一人ひとりの意識が変わっていくといいですよね。
そして、そんな姿を子どもたちにも見せていけると、世代を超えて温かい気持ちを伝えていくことにも繋がっていくのではないでしょうか。
今回は、「思いやりの心を広げるためにできること」についてお話ししたいと思います。
思いやりはいつ生まれるのか
ある研究によると、他者を手伝ったり守ろうとしたりする行動は1~2歳ごろから見られるようになると言われています。さらに幼い赤ちゃんの実験では、生後6か月ごろには正義感も認識しているということがわかったそうです。
保育園や幼稚園などで子どもたちがクラスのお友達が泣いているときに、声をかけたり心配そうな顔でそばに寄り添っていたりする様子が見られますが、こうした共感の気持ちも乳幼児期の幼いうちから芽生えるものです。
生得的なもの(生まれ持ったもの)なのか、学習によって得られるものなのかは現時点ではまだ分かっていませんが、少なくともとても幼いうちから他者を思いやる気持ちは子どもたちの心にあるということがわかっています。
思いやりの気持ちは行動に表そう
幼いころから思いやりの気持ちを持つ私たち。
しかし、それをただ胸の中にしまっていては誰にも伝えることができません。
まずは、自分の中に温かい気持ちが湧きあがった瞬間を丁寧に感じ取ることから始めてみましょう。
「自分の中にこんな気持ちがあるんだな」
と自分が気付いてあげること。
そして、その気持ちを大切にして、勇気を出してそっと相手に伝えてみる。
受け取ってくれてもくれなくても、あなた自身の中で何かいい変化を感じられるはずです。
日々のささやかな日常の中で、ちょっとだけ勇気を出してあなたの温かい思いを伝える。その繰り返しがまた次の思いを育んでいきます。
素直に受け取ることも大切に
思いやりの気持ちを人から伝えてもらうこともあると思います。
そんな時、自分になんて・・・と遠慮してしまうことがあるかもしれません。
しかし、それは相手の気持ちを受け取らないということでもあります。
もちろん礼儀として一度は遠慮するというものもありますが、そのやり取りは一度だけにして、できるだけ素直に受け取るようにしてみましょう。
自分が相手の立場なら、やはり気持ちは受け取ってもらいたいものですよね。
思いやりの気持ちを伝えてもらったときは、素直に「ありがとう」と喜びの笑顔をお返しする。
そうすると相手もまた温かい気持ちになって、その場の空気がとてもほっこりとしたものになると思います。
幸せの連鎖を
「思いやり」とは、誰かから受け取った経験があるから、それが嬉しかったから、自分も誰かに伝えようと思うのかもしれません。
小さいころから今まで、たくさんの人が思いやりの気持ちを伝えてくれたのではないでしょうか。
あなたの中に蓄積されているその経験が種子となり、また次の思いやりの花を咲かせられるよう広げていく。
そしたらまた誰かがその種を広げて、他の誰かの心に花を咲かせてくれることでしょう。
そんな幸せの連鎖が生まれてくると素敵ですよね。
まずは、あなたの周りから幸せの連鎖が起こりますように。
最後に
どんなにつらい時でも、優しさを届けてくれる人はいますし、笑顔で元気づけてくれる人もいます。
人の思いやりの気持ちで救われることは本当にたくさんありますよね。
そして、きっとあなた自身も誰かの支えになったこともあるはずです。
そうしたお互いを大切に思い合うことが、幸せを育み、連鎖させていくのだと思います。
身近な人にも、ちょっとした知り合いにも、道行く人にも、思いやりを伝えてみんなが笑顔になっていく。
少しでもそんな素敵な瞬間が増えていくことを願っています。
<参考>
・心理学ワールド vol.91(日本心理学会)
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