ぐろーいんぐあっぷ!

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~自分の心・相手の心を理解して笑顔あふれる毎日を~ 心理カウンセラー松田ちかこのofficialブログ

子どもの力を伸ばすポイント

 

こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。

 

お子さんの勉強や運動、習い事などでの様子を見ていると、「このままで大丈夫かな?」と不安になることがあると思います。

子どもたちは、自分が“今”やりたいことをするし、目の前のことをとりあえずこなすだけかもしれません。

”○○しないと✕✕になる”という焦りはなく、ただ今を生きているという様子ではないでしょうか。

 

そんな姿を見ていると、親としてはやはり不安になりますし、何とかして一生懸命に取り組んでほしいと思うものです。

 

しかし、責っ付くだけでは変わってくれるわけもなく、むしろやる気をなくされたりしてしまいます。

 

では、どうすれば子どもの力を伸ばしてあげることができるのでしょうか。

今回はそのことについてお話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

子どもの育ちに必要な視点

子育てや発達支援を行う中で課題となってくるのが、どう促してその子の力を引き出していくのか、どう伝えればこちらの思いが伝わるのかということ。

これが多くの場合、「こちらの思う通りにコントロールしなければ」という意識に繋がってしまいます。

大人と子どもでは体格差がありますし、経験や知識の差もあります。

言うことを聞かないなら、強い力を使ってでも言うことを聞かせることができてしまいます。

しかし、それはただ子どもを抑圧して思い通りに従わせているだけで、その子自身の力が育っているわけではありません。

 

大切なのは、子ども自身の力を育てること。

そのために意識したいのは「個性をみること」です。

人は誰しも個性があり、唯一無二の存在です。

コピーされたように全く同じ存在はいません。

だからこそ、育児書通りには子育てはできませんし、専門書通りに支援はできないのです。

 

クローンを作っても、遺伝情報は同じですが経験することは全く同じではないので(たとえ同じ場所で育ったとしても)全く違う存在になります。

一卵性の双子ちゃんであってもそれぞれ個性がありますよね。

 

最近は、「自分の脳をコンピューターにアップロードする」という考えについて議論・研究されるようになりましたが、そこでもこのようなことが言われています。

コンピューターが脳と同じ機能を持つようになったと仮定して(思考と知能の機能である大脳新皮質だけをアップロードすると、身体がないことで痛みを感じる可能性があるなどの諸々の問題が想定されますが、そこはすべてクリアされたと仮定して)、実際にアップロードすると、「コンピューターのあなた」と「生物のあなた」の二つの存在が出来上がることになります。

その時点では、どちらも「あなた」であるけれど、その後「コンピューターのあなた」と「生物のあなた」はそれぞれ別々の経験をすることで、別々の人物になるのです。

(アップロードした時点で「生物のあなた」は「コンピューターのあなた」の世界を感じられないし、「コンピューターのあなた」は「生物のあなた」の世界を感じられないので別々の人物だと言えるとも思いますが)

 

例えが少しマニアックになりましたが、こうした理論からも分かるように、同じ素質を持っていても(脳だけに限らずクローンのように全く同じ個体であっても)、経験すること(環境からの影響)が違えば、その発達も違ったものになります。

 

環境をいかに工夫するか、というのは子どもの発達にとって重要な視点なのです。

 

それぞれが持っている素質や触れてきた環境(人との関わり、物理的なもの、自然環境、地域環境など)社会的背景や経済状況などが複雑に絡み合って個性が作られているので、それらを含めて考えなければならないのです。

例えば、ASDだからこうする、何歳だからこうする、という見方では適切なサポートはできないということです。

 

子どもの発達を考えるうえで意識したいのは、

 

素質 × 環境 = 発達

 

という視点。

 

生まれ持った素質(遺伝的要因)に対して、いかに適切な環境や関わり(成育歴)をかけ合わせていくかが、その子の成長にとって重要なポイントとなるのです。

大人が心身を整える

その子の素質を理解した上で、環境設定や関わり方を意識するというのは、簡単なようで難しいものです。(どう工夫するかを考えたり、声掛けを変化させるときに自分の気持ちと折り合いを付けたりするのにすごくエネルギーを使います。)

それを自分を犠牲にしてまで必死に実現させようとしてしまうと、必ず限界が来てしまいます。

精神的にも肉体的にも「やらなければいけないのに、体が動かずできない」となってしまってから、もう一度力を取り戻すのにはかなりの時間がかかってしまうものです。

そうなってしまっては本末転倒。

あなたが崩れてしまうと、お子さんも崩れてしまいます。

 

お子さんの安定は、親の安定があってこそなんです。

自分の精神面や体調をまず最優先で整える。

飛行機の機内安全ビデオでも緊急時には親が先に酸素マスクを付け、そのあと子どもにつけると説明がありますよね。子どもを守れる親がまず安全を確保することが必要なのです。

 

何があっても安定した受け皿になってあげられることが、子どもを支える基礎となります。

 

心身の不安定さがあると、ちょっとしたことでイライラしたり、相手のせいにして八つ当たりをしてしまったりしますよね。

子どもに対しても「落ち着いてたらこんなことで怒ったりしなかったのに…」と後悔することがあるかもしれませんが、まさにそれです。

「そんなつもりはなかったのに」と思っていても、それが続いてしまってはマルトリートメント(不適切な養育)になってしまいます。

それをできるだけ減らしていくことが、子どもと関わるうえでとても大切なんです。

 

ですので、生活習慣や食事を整え、運動や趣味でストレスを発散し、心身が整った状態を保つように意識することが必要なんです。

お子さんの成長のために、まずは自分を大切にする。

そんな視点も意識してみてくださいね。

子どもの不安を受け止める

子どもは出来ないことや精神的に未熟な部分がまだまだたくさんあります。

その中で自信を無くしたり、不安になったり、怒ってしまったりと、ネガティブな反応を見せることがありますが、それを「頑張れ」「強くなれ」「そんなんじゃダメだ」と叱咤激励するのは、子どもを追い詰めることにつながってしまいます。

もちろん、励ますつもりであえて厳しく言っていることではあるのですが、その思いを受け取れるのはそれ相応の精神的な成長が得られてからなんですよね。

 

まずは、悲しい気持ち、悔しい気持ち、寂しい気持ち、不安な気持ち、イライラする気持ちといった素直な心の反応を「ただありのままに受け止めてもらえた」という経験をすること。

これが大切なんです。

ポジティブな気持ちは肯定してもらいやすいですが、否定されがちなネガティブな気持ちもまた自然な反応なので肯定して良いのです。

 

「そう感じたんだね」とただ受け止めてもらえる。

その安心感があれば、感情を引きずることが少なくなります。

自然に感じる感情は、素直に十分に味わう。

そして、スッキリと切り替えて次に進んでいく。

そのサポートが前向きなチャレンジ精神を育むことにつながっていきます。

上手くいかなかったときは一緒に対策を考える

出来ないことへのチャレンジ、お友達関係などの中で、上手くいかないことはあるものです。

特に人間関係は、目に見えない相手の気持ちを想像する力が必要ですし、自分の気持ちに折り合いをつける力も必要です。

だからこそ喧嘩になってしまうことがあるのですが、そんな時は喧嘩したことを叱るのではなく、何がきっかけだったのか、どんな気持ちになったのか、どうしたかったのか、などを振り返ることが大切です。

子どもには子どもなりの理由がありますので、そこを理解し、そのうえでどう解決していけばいいのかを話し合うことが、その子の成長につながります。

 

起きてしまったことは仕方がありません。

でも、次に同じようなことがあったときにどうするのかを考えておけば、次は上手く乗り越えていくことができるかもしれません。

すぐには上手くできなくても、何度も挑戦していくうちに上手くいくようになります。

そのために次につなげるサポートが必要になるのです。

 

自分でちゃんと考えられるように、答えを言うのではなくヒントを出す。

そんな声掛けで、一緒に次からはどうすればいいのかを考えるようにしてみてくださいね。

最後に

子どもの力を伸ばそうと思うと、あれこれ小言を言ってしまったり、つい厳しく叱ってしまったりするものです。

それは大切なお子さんの将来を案じてのこと。

その思いがちゃんと届くようにしたいですよね。

 

そのためには、まずは自分を安定させ、落ち着いて受け止めることから始めてみてください。

必ずしも厳しさは必要というわけではありません。落ち着いて、丁寧に教えていく。それだけで十分、子どもは理解して行動を変えていくことができます。

子どもの持つ力を信じてあげてください。

そして、丁寧に受け止め、促す関わりを大切にしてあげてくださいね。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます

 

 

 

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