
こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
2月22日は猫の日。
ということで、今回は猫が登場する児童文学をご紹介します。
とはいえ、今回ご紹介するのは名作中の名作。
誰もがご存知だと思いますが、猫の日に因んで改めて読み直してみるのも良いのではないかと思い、選ばせていただきました。
小学生のころのワクワク感を思い出してみましょう!
注文の多い料理店
作 :宮沢 賢治
初出:1924年12月1日 杜陵出版部・東京光原社
言わずと知れた名作です。
小学校の国語の教科書にも掲載されているので、誰もが一度は読んだことのある物語だと思います。
宮沢賢治の物語は、その世界観にグッと引き込まれ、あたかも自分がそこにいるような感覚になる不思議な魅力があります。
ドキドキ、ハラハラしながら、話の展開が楽しみで、ページをめくるのが止まらない。
想像力を豊かにしてくれるエンターテイメントではないでしょうか。
▽現在は新潮文庫などで出版されています
登場人物
・二人の若い紳士
・白熊のような犬(2匹)
・山猫たち
・猟師
あらすじ
二人の若い紳士が、兵隊のような格好をしてピカピカの鉄砲をかついで山奥へやってきました。
あまりにも山が深いので、案内の猟師はまごついてどこかへ行き、一緒に連れていた二匹の白熊のような犬は泡を吹いて倒れてしまいます。
獲物になりそうな動物は見当たらず、猟にならないので帰ろうとなったところ、「西洋料理店 山猫軒」という立派な一軒の西洋造りの家が現れます。
お腹が空いていた二人は中に入ります。
中には「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」と書かれています。
二人は大喜びして廊下をどんどん進んでいきました。
しかし、扉が妙に多い。
「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください。」
「鉄砲と弾丸をここへ置いてください。」
「どうか帽子と外套と靴をおとり下さい。」
「壺の中のクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」
扉を開けるたびにこうしたことが書かれています。
若い紳士たちはそれに従いますが、あるとき何かに気付きます。
逃げようと後戸を開けようとするも動きません。
扉の向こうの鍵穴からは二つの青い目玉がこちらをのぞいていて・・・
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このような物語です。
最初から疑問に思うところはあったはずなのに、山猫たちにどんどん騙されていく若い紳士たち。
彼らの身勝手な行動や思いやりの無さに対して、自然から罰を与えられたということなのでしょう。
裕福な都会の若者が、自然の恐ろしさを知らずに山奥へ平気でやってきて、私利私欲のために行動するさまを当時の世相に照らし合わせ、宮沢賢治は警鐘を鳴らしているのかもしれません。
しかし、見捨てた犬たちや猟師がこのあと助けてくれるのは慈悲深いところ。
ひどいことをしても、見捨てずにいてくれる優しい存在もいること。そうした存在を大切にしていかなければならないことを教えてくれているようにも思います。
色々な視点から考察もできそうですよね。
この物語を読んで、文字に書かれていない部分を目一杯に想像して、深く味わってみてくださいね。
最後に
今からおよそ100年前の児童文学ですが、現代でも変わらず楽しめるところがすごいですよね。
今ではすっかり可愛い存在としての地位を獲得している猫ですが、注文の多い料理店では人を食べる怖い山猫(化け猫でしょうか?)として登場します。
そのイメージの違いも面白いところ。
子どもたちにも読んでもらいたいですが、ぜひ大人の方にこそ改めて読んでもらい、子どもの頃には感じられなかった物語の深さを味わってもらえたらと思います。
現代の物語とは違った重厚感のある物語を是非楽しんでみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した本はこちら>
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