
こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
音楽を聴いたり演奏したりすると、気持ちが落ち着いたり軽やかになったりしますよね。
音楽には大きな力があります。
悲しい出来事から立ち直るときに、必ず支えになる音楽があったはず。
誰かと心を通わせたときに、一緒に聞いていた音楽があったはず。
音楽を奏でる人、歌を歌う人は、自分の内側にある思いを表現できる喜び、聴く人に楽しんでもらう喜びを感じたはずです。
音楽を通して、心を震わせ、人と心を通わせる。
そんな体験が私たちには欠かせないのだと思います。
今回ご紹介するのは、音楽を通して復興支援をするお話です。
この絵本から今一度これまでの災害を振り返り、今できることを考えてみてもらえればと思います。
1000の風1000のチェロ
作・絵:いせ ひでこ
発行:2000年11月 偕成社
阪神淡路大震災の復興をテーマに描かれた絵本です。
チェリストでもある作者の伊勢英子さんは、阪神淡路大震災から二か月後の神戸の街を歩き、その三年後に復興支援チャリティーコンサートへの参加を呼び掛ける手紙を受け取ります。
実際に体験されたことをもとに書かれた絵本で、東日本大震災や能登半島地震を経て現在の私たちにもなお、伝え続けてくれるメッセージが込められています。
登場人物
・ぼく
・あのこ(女の子)
・おじいさん
あらすじ
ぼくが通うチェロの教室で出会った女の子。
ぼくより難しい曲を弾きこなすけれど、どこか怒っているような弾き方をします。
帰りに、その女の子から
「ねえ、あんたのチェロのおとって、いぬのこえみたいだね。バウバウってさ。」
そう声を掛けられます。
ぼくが忘れられないでいる犬のグレイ。
いなくなってから毎日泣いてばかりいたぼくにお父さんが買ってきてくれたのが、このチェロでした。だから、その子が言ったことに嫌な気はしませんでした。
丘の上で二人でチェロを弾き、一緒に遊びます。
帰りに大通りでチェロを抱えた人の団体を目にします。
ついていくと、そこは大震災復興支援コンサートの練習会場でした。
そばにいるおじいさんに話を聴き、「わたしもひく。」と申込みをする女の子。
真剣な様子に、ぼくも参加を決めます。
練習の帰りにおじいさんと三人で公園に寄ります。
おじいさんは震災で街も家も家族も友達も失ったことを話してくれます。
女の子も学校の体育館やテントで暮らし、飼っていた大切な鳥たちを手放したことを話してくれます。
ぼくは二人が震災の日に神戸にいたことを知り、復興支援コンサートのことを教室の先生やお父さんに話し、仲間を募ることにしました。
一生懸命に練習し、いよいよコンサート当日。
参加者は1000人を超え・・・
********************
このような、お話です。
悲しい出来事から、それぞれの立場で思うこと。
その思いが奏でる音楽は、きっと人々の力となることでしょう。
乗り越えていくことも、支えていくことも、簡単なことではありません。
しかし、思いを形にすることで何かが変わっていくはずです。
何年、何十年経っていたとしても、その胸に悲しみを抱えている人がいます。
その悲しみが少しでも癒えますように。
ささやかかもしれませんが、そう祈ることから始めていけたらと思います。
最後に
人間の良いところは、助け合い、支え合っていけるところだと思います。
困っていたら、救いの手を差し伸べてくれる人はいます。
誰かが困っていたら、何か少しでも出来ることがあればと願わずにはいられなくなります。
出来ることは人それぞれ。
そこに大きいも小さいもありません。
何かこうしたいと心に思うことがあるなら、それを実行してみる。
きっと、気持ちに素直になるだけで良いのだと思います。
そして余力を残して毎日を過ごし、余裕を蓄えておくこと。
そうしたことも支え合っていくために大切にしたいですね。
思いやりの心が広がっていきますように。
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
Parent training | 相談支援室ぐろーいんぐあっぷ!
▽最新情報・豆知識をチェック
▽また読みたいな
▽こちらも合わせてお読みいただけると嬉しいです
▽著書


