
こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
日々の暮らしの中で、幸せをどれくらい感じていますか。
もしかしたら、多くの人がもっとこうなればいいのにと、どこか不満を抱えながら毎日を過ごしているかもしれません。
しかし見方を変えると、現状は案外幸せに溢れていたりするもの。
そこに気付けると、日々の暮らしも少し輝いて見えるかもしれません。
今回は、足りないものがあっても世界は素晴らしいと気付いた少年のお話をご紹介しますね。
とってもすばらしい場所
文 :マット・デ・ラ・ペーニャ
絵 :パオラ・エスコバル
訳 :さくまゆみこ
発行:2025年1月28日 岩波書店
アメリカの絵本です。
貧しい暮らしの中で満たされないことはあるけれど、ジュースをこぼすことさえ許されない完璧で輝かしい暮らしは本当に満たされるのか。
何が幸せなのかを改めて考えさせられる物語です。
対象年齢は小学2・3年生からとされていますが、ある程度、深く物事を考えられる年齢になってからの方が理解しやすいかもしれません。
イラストにも細かい表現がたくさんあるので、じっくり読んでもらいたい一冊です。
登場人物
・ルーカス
・お父さん
・お母さん
・おじいちゃん
・ロサおばさん
・あかちゃんのガビ
あらすじ
学校でロボットについてのレポートを書き、満点をもらったルーカス。
嬉しくて胸を張っていましたが、迎えに来たお父さんのおんぼろトラックは動かなくなるし、家の電気は今日もつきません。
満点のレポートを見せようとしたけれど、お母さんは夜の食堂へ仕事に出かけていきます。
部屋の中を懐中電灯で照らすと、壁のペンキがはげていたり、引き出しが壊れていたり、敷物にはシミが。
ルーカスはそんな部屋の中で、満点のレポートを取り出し、懐中電灯で照らしました。
その夜、カーテンの隙間から不思議な光が差し込みます。
寝ぼけまなこでその光を追うと、金色に輝く門があり、その中は日の光が燦燦と降り注ぐとても上品できれいな場所が。
そこではとっても素晴らしい人たちが暮らしていました。
ルーカスはその中でとても素晴らしい体験をしますが、次の瞬間、悲しい場面を目にします。
その場面を見たルーカスは・・・
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このような、お話です。
足りないところがあることは、不幸なように思うかもしれません。
しかし、すべてが完璧でミスのない世界は本当に幸せなのでしょうか。
そんなことを考えさせてくれるお話です。
感じ方や視点の持ち方次第で世界は違って見えるものです。
それをぜひ、味わってみてくださいね!
最後に
幸せの感じ方は人それぞれ。
何を大切にするのかによって変わってくるものです。
自分が何を大切にしたいのかで選択するものが変わり、現状が変化する。
そうして選び取ってきた「今」は、自分の思い描く幸せが形作られたもの。
そのひとつひとつに感謝し、今いる世界が「とってもすばらしい場所」だと思えるように生きていきたいものですね。
この絵本を読んで、幸せについて考えてみてもらえたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます
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