こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
DVや虐待を受けている人は、自由を奪われ監視され助けを求めたくても声をあげることができないことがあります。実際のところ、声を上げることができる人の方が少ないのかもしれません。
そんな時「助けが必要であることをビデオ通話や対面において相手に知らせるハンドサイン」を知っていれば、そして受け手もそれを知っていれば、苦しみから救われる人が今よりもっと増えるのではないでしょうか。
今回はSOSのハンドサインについてのお話です。
Signal For Help(シグナル・フォー・ヘルプ)
このハンドサインは「シグナル・フォー・ヘルプ」と呼ばれる、カナダ女性財団(Canadian Women’s Foundation)がコロナ禍の2020年に家庭内暴力が増加していることを背景に提唱したSOSサインです。
加害者がそばにいて声を出せない状況であったり、メールやLINEなどの送信履歴を残せない状況であっても、加害者に気付かれずに助けを求めることができるというものです。
ニュースやSNSを通じて拡散し、世界共通の救難信号となりました。
どんなサイン?
シグナル・フォー・ヘルプは難しいものではありません。
手順は次の通り
- 手のひらを見せる
- 親指を曲げる
- 4本の指で親指を包む
<イラストAC>
カナダ女性財団の公式YouTube動画も載せておきます。
<カナダ女性財団の公式YouTube動画>
Be a Signal for Help Responder | signalresponder.ca - YouTube
<カナダ女性財団ホームページ>
サインに気付いたら
加害者に気付かれないように、安全に手を差し伸べることが必要になります。まず、助けを求めたことを気付かれて被害者がこれ以上危険な目に遭わないように、「大丈夫?!どうしたらいい?!」などの言葉掛けはせず、自然な会話を続けながら被害者が何を必要としているのかを探りましょう。
加害者に気付かれないように「はい」「いいえ」で答えられる質問をしたり、メールやSNSで見られても差し支えのないメッセージを送り状況を把握するのも一つの方法です。
また、差し迫った危険にさらされている場合は、すぐに警察に通報してください。
最後に
DVや虐待、何かの犯罪に巻き込まれている人。声なきSOSは意外とすぐそばにあるのかもしれません。
自分を守るために、誰かのSOSに気付くために。
Signal For Help(シグナル・フォー・ヘルプ)というハンドサインを覚えてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます
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