こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
保育や子育てにおいて、同じように接しているのに反応や成長の仕方が全く違うことに驚かされることはありませんか。
やはり、生まれた時から個性は備わっていて、その個性によって世の中へのかかわり方が変わってくるものです。
今回はそんな生まれ持った個性である「気質」に目を向け、子どもとどう接していけばいいのかをまとめてみました。
気質とは
気質とは、先天的に持っている刺激などに反応する行動特性のことです。
一言でいうと「その人の心の持ち方」ですね。
性格と混同されやすいですが、性格はこの気質が環境や習慣の影響を受けて作られたものです。
気質は赤ちゃんの頃から変わらない
気質は生まれ持ったものなので、赤ちゃんの頃から変わりません。
例えば、同じスペースで遊んでいる子どもたちに見たこともないおもちゃを与えたとします。そうすると、新しいおもちゃに興味津々で近づく子もいれば、新しいおもちゃにびっくりしてお母さんそばに逃げてくる子もいます。
この二つはそれぞれ、前者は物や変化に関心を持つタイプ、後者は人間関係に関心を持つタイプとも言えます。
こうしたタイプは育った環境よりも気質の要素が大きいと言われています。
物や変化に関心を持つタイプは、好奇心いっぱいで近づいてみたり、触ってみたりして、新しいおもちゃのことを知ろうとします。人間関係に関心を持つタイプは、お母さんに「これは何?」と尋ねたり、お母さんに近づいて安心を求め、そのおもちゃから距離を置いて様子を見ることで新しいおもちゃのことを知ろうとします。
こうした気質の違いがあることを知り、それぞれに合わせた関わり方や声のかけ方を考えなければなりません。
親の遺伝情報を受け継ぐ
気質は親の遺伝情報を受け継ぐものだと言われています。
しかし、同じ親から生まれた兄弟姉妹でも気質に違いがありますよね。
それは同じ親から生まれていても、受け継ぐ遺伝情報は少しずつ違うからです。
そのため、兄弟姉妹でもその個性に合わせた関わり方が必要になります。
個性を大切にしよう
このように、人にはそれぞれ生まれ持った気質があるので、その個性に合わせて関わりを変化させなければなりません。
子どもの場合、その関わりが後の性格や人格の形成に影響するため、より意識して考えなければなりません。
「気質的に難しい」と言われる、いわゆる「扱いにくい子」もいます。
扱いにくさから不適切な関わりをしてしまいやすいケースですが、この場合は特に丁寧な関わりが求められます。
それは、関わり方が不適切(その子にとって)になってしまうと、その後、問題行動があらわれるようになってしまうためです。
できるだけ好ましい環境、適切な関わりをしていくことで、問題行動を回避することができると考えられています。
一人で抱えず、専門家に相談しながらどう関わればいいのかを学びましょう。お子さんのためにより良い関わりができるよう、いろいろな人に助けを求めていいのです。
どんな気質も「良い」「悪い」で判断するものではありません。それぞれの良さを見出し、その良さを最大限に引き出していくことが周囲の大人の役目です。
金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」のように「みんなちがって、みんないい」という視点で子どもの力(良いところ)を大事に伸ばしましょう。
最後に
子育ての悩みは千差万別。
「こんなときはこうする」という技術が、すべての子育てに有効というわけではありません。
同じ困りごとが起きても、その背景にある「気質・性格・人格」や「その子がたどってきた歴史」「環境」「きっかけとなる出来事」によって、その子が何を考え、その行動に至ったのかには違いがあります。
まずは、この中でも「気質」というポイントに目を向けて、お子さんとの関わりを考えてみる。
そんな風にこの記事をあなたの子育てに役立ていただけると嬉しいです。
<参考>
子どもの見ている世界: 誕生から6歳までの「子育て・親育ち」
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