
こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
春は進学や就職など新しいことに踏み出していく季節。
新しい世界はドキドキとワクワクでいっぱいですが、最初から何でもうまくいくわけではありません。
うまくいくことも、うまくいかないことも、色々経験しながら大きく成長していくものです。
例えうまくいかないことが続いたとしても、きっと助けてくれる人はいます。
身近な人こそ、きっと大きく受け止めてくれるはず。
今回はそんなことを教えてくれる、親子愛の絵本をご紹介しますね。
こすずめのぼうけん
作 :ルース・エインズワース
絵 :堀内 誠一
訳 :石井 桃子
発行:1976年4月1日(月刊「こどものとも」発行) 福音館書店
作画は「ぐるんぱのようちえん」の堀内誠一さんです。
親子愛がじんわりと温かく感じられる素敵な作品。
登場するのが身近な鳥たちであることと、リアリティのある絵柄から、本当に近くでこんなやり取りがあったりして!なんて想像をしてしまうかもしれません。
読み聞かせは4歳から、自分で読むなら小学校低学年からが推奨年齢となっています。
登場人物
・こすずめ
・おかあさんすずめ
・からす
・やまばと
・ふくろう
・かも
あらすじ
おかあさんすずめと一緒に暮らす一羽のこすずめは、茶色の羽が生えてきました。
翼をパタパタさせることができるようになると、おかあさんすずめが飛び方を教えます。
おかあさんすずめに言われたのは、巣の近くの石垣の上まで飛ぶこと。
しかし、こすずめは飛んでみるともっと遠くまで飛べる気がして石垣を越えて飛び続けます。
こすずめは飛ぶのが面白くなって、ずっと飛び続けます。
しかし、飛び続けているとだんだん疲れてきてしまい、休むところを見つけなければならなくなりました。
はじめに見つけたのは、カラスの巣。
「なかへ はいって、やすませて いただいて いいでしょうか?」
と、こすずめが問いかけると、
「おまえ、かあ、かあ、かあって、いえるかね?」とカラスはいいました。
「いいえ、ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり いえないんです」
すると、カラスは仲間じゃないから入れることはできないと断られてしまいます。
こすずめが次に見つけたのは、山鳩の巣。
今度は「くう、くう、くうって、いえますか?」と聞かれますが、「ちゅん、ちゅん、ちゅん」しかいえないこすずめはまた断られてしまいます。
今度は樫の木の穴に住むフクロウに声を掛けます。
しかし、「ほうほう、ほうほう」と言えないこすずめはまた断られてしまいます。
こすずめは、また少し先へ飛び、今度は池のほとりでカモの巣を見つけます。
休ませてもらっていいか尋ねると、「くわっ、くわっ、くわって いえる?」といわれます。
言えないこすずめは、またまた断られてしまいます。
あたりは暗くなりはじめ、もう飛ぶことができなくなったこすずめ。
地面をぴょんぴょん歩いていると・・・
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最後はとっても心温まる結末になっています。
飛べることが嬉しくて、ついつい外の世界に夢中になってしまうこすずめ。
無茶をするお転婆のように見えますが、その先では自分で困りごとを解決しようと頑張る姿も見られます。
自立というのは、こうした経験から育まれていくところが大きいですね。
やってみて、うまくいかないこと、出来たこと。その悔しさと嬉しさが、次のチャレンジの原動力にもなります。
しかし、挑戦することは危険と隣り合わせでもあります。
社会の大人たちが、子どもたちの安全を守りながら、たくさんの挑戦ができる環境を作っていけるといいですよね。
このお話は、そんなことを考えさせてくれる親子愛のお話です。
ぜひ、色んな立場に立って読んでみてもらえたら嬉しいです。
最後に
子どもが大きくなり、自分の世界を広げていくことはとても嬉しいことでしょう。
一方で、危なっかしさから心配になることも多くなります。
自分で解決する力、先を見通す力、危険を回避する力。
そうした力が育ってこそ自立なのですが、外の世界に飛び込んでいかなければその力は得られません。
色んなことにぶつかり、悩み、巣に戻って羽を休め、また飛び立っていく。
それを繰り返しながら、いつかひとり立ちをする。
自立につなげるのは加減が難しいかもしれません。
しかし、信じて見守ることも子どもにとっては大きな力となります。
自分で切り開こうとする力を信じて、お子さんを見守ってあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
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