こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
暑い季節や雨の日などは、屋内で過ごしたくなるものですよね。
そんな時に行きたい場所のひとつに美術館があります。
絵画をはじめとした芸術作品にふれると、作者の思いやその背景にある人生、そして作品が生まれた時代に思いを馳せることができます。
技術力や表現力にも圧倒されますし、観る人それぞれが自由に感じ、自分の肥やしにしていけるものでもあります。
感性が磨かれ、心が豊かになる芸術。
そんな芸術にふれるのは、どんなに小さい頃からでも良いものです。
子どもたちにもどんどん芸術に親しんでもらいたいものですよね。
というわけで、今回は絵画を身近に感じられる絵本をご紹介します。
ケイティとひまわりのたね
作 :ジェイムズ・メイヒュー
訳 :西村 秀一
監修:結城 昌子
発行:2011年3月20日 サイエンティスト社
ケイティのふしぎ美術館という絵本シリーズの1つです。
子どもたちにも絵画をより身近に感じてもらえるよう、主人公の少女と絵画の中の世界のふれあいを描いた作品です。
この絵本には、ゴッホの『ひまわり』『夜のカフェテラス』、ゴーギャンの『踊るブルターニュの少女たち』『タヒチ牧歌』、セザンヌの『リンゴとオレンジ』の5つの名画が登場します。
印象派の作品は、現在も多くの人の心を魅了しますが、子どもたちにもその感動を伝えていけると良いですよね。
登場人物
・ケイティ
・おばあちゃん
<絵画>
・ミミ(少女)
・ザズー(小犬)
あらすじ
庭で種まきをしていた、ケイティとおばあちゃん。
雨が降ってきたので、美術館へ行くことになります。
おばあちゃんは、美術館のソファでひと休み。
ケイティはたくさんある絵に魅了されます。
中でも気に入ったのは、ゴッホの『ひまわり』。
「この種、お家で撒いてみたいなぁ」と、思わず手を伸ばすと、絵の中から花瓶と花がころがり落ちて来ました。
すると、ゴーギャンの『踊るブルターニュの少女たち』の絵の中から笑い声が聞こえます。
「なにがおかしいの?」とケイティが声をかけると・・・
なんと、ケイティはいつの間にか絵の中に。
少女たちは倒れたひまわりの花瓶を指差して「誰かに見つかったら大騒ぎよ」とクスクス笑います。
ケイティは元通りに戻すのを手伝ってほしいと少女たちにお願いします。
応じてくれたのは、小犬のザズーを可愛がるミミ。
ケイティはミミとザズーを連れて美術館に戻ります。
片付け始めると、小犬のザズーが遊んでほしくてひまわりを咥えて走って行ってしまいました。
ケイティとミミは、ザズーを追いかけます。
しかし、ザズーはゴッホの『夜のカフェテラス』やゴーギャンの『タヒチ牧歌』の絵の中に次々と入っていってしまいます。
ザズーを追いかける中で出会う絵の中の人々。
迷惑をかけてしまったり、ゆったりと遊ばせてもらったり、色々な経験をするケイティとミミ。
最後は辿った道を戻り、後片付けやお詫びをします。ひまわりの花瓶も無事元通り。
おばあちゃんが眠っている間のケイティの大冒険。
絵の中の人とお友達になった素敵なひと時でした。
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ただの絵として観るのではなく、絵画の中の世界をリアルに感じることでより深く作品を感じられるよ。そんなメッセージが込められているように思います。
是非この絵本で絵画の世界に飛び込んでみてくださいね!
最後に
絵画をテーマにした絵本というのも面白いですよね。
芸術鑑賞は敷居が高いな…そんな風に思う方も多いと思いますが、絵画の多くは私たち人間の日常。
国や時代によってその日常は様々ですが、ただありのままの世界であることには変わりありません。
暑さや雨をしのぐために、少し立ち寄るくらいの気軽さで絵画に親しんでみてもらえたらと思います。
また、この絵本に出てくる絵画の中でもゴッホの『ひまわり』は特に有名ですし、複数ある『ひまわり』のうちの1点は東京のSOMPO美術館が所蔵していますので、思いきって観に行ってみても良いかもしれません。
とはいえ、やはり実際に美術館まで行くのは…と思うかもしれませんので、まずは手始めにこの絵本から。
絵画の世界の面白さを味わってみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
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