こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
今年は、岩崎ちひろさん没後50年。また、谷川俊太郎さんが先日ご逝去されました。
亡くなられた後も人々の心に大切な何かを伝え続けてくれる、素晴らしい作品の数々。
そんなお二人の絵と詩を組み合わせた絵本があります。
刊行されたのはコロナ禍の2020年。
優しい言葉と絵で今の私たちの心に平和を届けようとしてくれているように感じる絵本です。
巨匠のお二人が残してくれたものを私たちも引き継いでいけると良いですよね。
今回は、そんな絵本をご紹介します。
ひとりひとり
詩 :谷川俊太郎
絵 :いわさきちひろ
発行:2020年11月2日 講談社
優しい雰囲気に包まれるような、苦しい時にも癒されて安心できるような、そんな絵本です。
ただそっとそこにいて、呟くように語りかけてくれる。
そんな安らかな時間が流れています。
小さいお子さんから大人まで、老若男女みんなが読める絵本だと思います。
あらすじ
ひとりひとり、違うものをもち、違う人生を生きる。
しかし、その一方で同じ世界を感じて生きる私たち。
違った人たちと出会うから自分が見つかる。
違うから笑い合える。
違っているけれど、ふるさとは同じこの地球。
このような内容の詩とともに、水彩画の優しい絵が添えられています。
絵は絵本や絵雑誌に載ったものが詩に合わせて選ばれていて、どの絵本の絵かなと思い出しながら読むのも楽しいですよ。
多様性と画一性。
相反するようで繋がるものを優しく伝えてくれるこの詩は、色んな悩みを包み込み「それでいいよ」と認めてくれる、そんな優しさを感じます。
現代の私たちの心にグッとくる作品なのではないでしょうか。
最後に
2024年の今年は、ちひろ美術館では岩崎ちひろさん没後50年の展覧会が行われています。
私も東京のちひろ美術館へ足を運びました。
東京のちひろ美術館は、岩崎ちひろさんの自宅兼アトリエ跡に建てられています。
生前ここで何を思いどのように暮らしていたのだろうかと思いを馳せながら、素敵な絵の数々に心を奪われました。
谷川俊太郎さんは『生きる』や『二十億光年の孤独』がとても有名ですね。いつ知ったのか覚えていないくらい自然に胸に刻まれています。
子どもの頃、学校の図書室で谷川俊太郎詩集(といってもたくさんありますが…)を借りて読んでいた記憶もあります。
大人になった今、改めて読み返してみるとどんな気持ちになるでしょうか。
絵本になっているものをはじめ、もう一度読み返してみたいと思います。
このお二人の絵と詩が合わさった絵本は、もうひとつ『なまえをつけて』というものがあります。
こちらの絵本は、岩崎ちひろさん生誕100周年の記念に谷川俊太郎さんが詩を書き下ろされた作品です。子どもたちの自然な思いを集めたほっこりする内容です。
この絵本も含めて、是非お手に取ってみてもらえればと思います。
きっと良い時間が過ごせると思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
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