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~自分の心・相手の心を理解して笑顔あふれる毎日を~ 心理カウンセラー松田ちかこのofficialブログ

『星の王子さま』



こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。

 

児童文学『星の王子さま』。誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

子どもだけでなく、大人にもファンが多い名作です。

しかし、なんとなく知ってはいるけれど、読んだことがない。そんな人も多いのではないでしょうか。

「生命・愛とは何か」この人生の重要な問題について語る、他の星からやって来た王子さまの物語。

1943年刊行の児童文学ですが、現在もなお色あせることのないお話です。

 

本日、6月29日は『星の王子さまの日』ということで、

今回は、児童文学『星の王子さま』をご紹介したいと思います。

 

 

 

登場人物

僕(主人公)

心から分かり合える人に出会いたいと願うパイロット。

不時着したサハラ砂漠で王子さまと出会う。

 

王子さま

サハラ砂漠で出会った、とても不思議な雰囲気の小さな男の子。

ほかの星から地球にやってきた。

さまざまな星を旅している。

あらすじ

6歳の頃、大蛇ボアが猛獣を飲み込もうとしている絵を見て衝撃を受けた主人公「僕」。

それから自分でも「ゾウを飲み込んだ大蛇」の絵を描いてみたものの、その絵をおとなたちは「帽子」に見えると言って分かってはくれない。

心から分かり合える人に出会いたくて、僕は大人になってからもその絵を持ち歩き、これはなかなか冴えてるなと思う人に出会うと、その絵を見せて実験する。だけど「大蛇」と答えてくれる人には出会えずにいた。

 

ある時、僕の飛行機はサハラ砂漠に不時着する。生きるか死ぬかの窮地に立たされていた僕に、男の子が声をかけてきた。

 

「おねがい・・・ヒツジの絵を描いて!」

 

とても不思議な雰囲気の輝くばかりに愛らしい男の子。

人の住む場所から千マイルも離れた砂漠の真ん中になぜ?

 

僕は「ヒツジの絵は描けない」と言い、例の大蛇ボアの絵を描いた。

すると男の子は「ボアに飲み込まれたゾウなんていらない。ヒツジの絵を描いて!」と言って、僕をひどくびっくりさせた。

それが、王子さまと僕の出会い。

 

飛行機の修理をしながら、王子さまの星や、そこを出てきたときのこと、王子さまが旅してきたさまざまな星の話を聞く僕。

いよいよ水がなくなり、井戸を探しにいく中で王子さまは、

「“目には見えないけれどそこにあるもの“を感じるから砂漠も星も美しい」と言い、

僕に「いちばん大事なものは、目に見えない」ことを気付かせてくれる。

 

井戸を見つけ水を飲みながら話をしていると、王子さまは「明日で地球に来て1年になる」と言い、僕にある決意を伝える・・・

 

王子さまが訪れた6つの星

自分の星を離れた王子さま。

王子さまが地球に来るまでの間に6つの星を訪れていました。

ここでは、その6つの星とそこで出会った人をご紹介します。

 

  • 「王さま」がたった一人で住んでいる星

王さまは、緋色の衣に白テンの毛皮をまとって、威厳のある玉座に座っていました。

王子さまを見つけると喜んで迎え入れます。しかし、王さまとしての権威ばかりにとらわれている王さまのことを王子さまは理解できませんでした。

  • 「大物気どりの男」が一人で住んでいる星

大物気どりの男は、王子さまを「自分を称賛する存在」として迎え入れます。

王子さまが手を叩くと、帽子を持ちあげてうやうやしくお辞儀をしますが、王子さまの話は称賛する言葉以外聞いてくれません。

見た目が良くて、お金持ちで頭がいいと認めて欲しがる大物気どりの男。そんな男に王子さまは肩をすくめてその星をあとにします。

  • 「酒びたりの男」が一人で住んでいる星

からになった瓶と酒の入った瓶をずらりと並べ、その前で何も言わずに座っていました。

王子さまがいくらか話しかけると「恥じているのを忘れるために飲んでいる」とうつむいて打ち明け、沈黙の中に完全に閉じこもりました。

王子さまがこの星を訪ねたのは僅かな間でしたが、それでもとても憂鬱な気持ちになってしまいました。

  • 「実業家」の星

実業家は仕事中で、王子さまがやってきても顔さえ上げませんでした。

「自分は有能だ」と言い、ずっと星の数を計算ばかりしている男。「ひまがない」とずっと時間に追われている様子です。

星を資産と考え、自分がそれを所有していると言いますが、王子さまはその考えが理解できません。

「ぼくは、花の持ち主だったから毎日水をやっていた。・・・(中略)・・・花にとっても、ぼくが持ち主で役に立っていた。でもあなたは、星の役には立っていない……」

そう王子さまが言うと、実業家は返すことばが見つからず、王子さまはその星をあとにします。

  • 「点灯人」が一人で住んでいる星

訪れた中で一番小さい星で変わったところ。ガス灯が一本と、そこに火を灯す点灯人がひとりいるだけでいっぱいの星でした。

王子さまはガス灯を灯すその仕事に「ガス灯を灯すと星がもう一つ生まれ、花が開くように見える。消すと花は眠り、星も眠る。すてきで役に立つ仕事だ」と考えます。

しかし点灯人に話を聞くと、「指示されているからやっている」と答えます。自分以外のために一生懸命になる彼を助けようと<好きな時に休める方法>を伝えますが、どうにもならないことを悟ります。

王子さまは点灯人がそれまでの4人とは違う感じがし、一番友だちになれそうだったと思いますが、その星は2人で住むには小さすぎると旅を続けることを選びます。

  • 「地理学者」のおじいさんが一人で住んでいる星

そこは、ひどく大きな本を書いているおじいさんが住んでいる星。

王子さまを見つけると「探検家が来たか!」と喜びます。

海や川や街、山や砂漠がどこにあるのかを知っている地理学者だというおじいさんは、自分の星の山や川がどこにあるのかを知りません。

調査に行くのは探検家の仕事で、自分は研究室で調査結果をまとめるだけ。

王子さまは彼と話しているうちに、自分の星のことを思い出し胸を痛めますが、気持ちを切り替え次の旅先をおじいさんに相談します。

 

そしてついに、おじいさんに紹介してもらった「地球」に訪れることとなりました。

対象年齢

小学校高学年以上。

とても読みやすい本です。

赤ちゃんから読める絵本もあります。年齢に合わせた絵本や児童書で小さいうちから楽しむこともできます。

 

しかし『星の王子さま』は、大人が忘れてしまっていること、見えなくなってしまっていることに気付かせてくれる物語ですので、子どもはもちろん、大人にこそ読んでもらいたい本です。

作者

この作品の作者は、フランスの行動主義文学作家である『サン・テグジュペリ』。

兵役で航空隊に入り、除隊後は航空会社の路線パイロットとして、欧州-南米間の飛行航路開拓などにも携わりました。

1926年に作家としてデビューし、パイロットとして経験したことをもとに作品を発表しました。『星の王子さま』も機体トラブルでサハラ砂漠に不時着した時の経験をもとに書かれています。

 

第2次世界大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、1944年にコルシカ島の基地を発進したまま帰還しませんでした。

 

作者の誕生日である6月29日は、世界で最初の記念館「箱根サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム(1999,神奈川県箱根町)」がオープンした記念として、『星の王子さまの日』という記念日になりました。

さいごに

王子さまが訪れた6つの星の住人たち。地球にはこの全てが住んでいます。それも、たくさんの数。“星の王子さまが理解できない大人“がたくさんいるということですね。

花や生き物もたくさんいて、特急列車にも乗れるし、たくさんの便利に囲まれているのに、人々は満たされない。

何かを探し続け、見つけられず、何を探しているのかさえ見失う。

そんな地球の人々。

 

たくさんの星の中に愛しい花が咲いているように、たくさんの砂で覆われた砂漠に井戸が隠れているように、大切なものは目には見えないけれど、すぐそばにあるものだとこの物語は伝えています。

心で見ることで、表面的なものではなくそこにある真実を見出すことができる。

子どもの頃は当たり前にできていたのに、大人になるとこうした感覚は薄れてしまいます。

星の王子さま』は大人が失ってしまったこうした感覚を取り戻させてくれるでしょう。

 

一度読み出したら止まらない、物語の中に吸い込まれるように読み進めてしまう本です。

とても優しい気持ちになれるすてきなお話。最後に涙するかもしれません。

 

今夜、星空を眺めながら『星の王子さま』の世界に誘われてみませんか?

 

 

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