
こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
本当は大切な存在なのに、そのことに気付けなくなってしまっている関係ってありませんか。
時として、うっとうしく感じてしまったり、冷たい態度をとってしまうこともあるかもしれません。
そばにいることが当たり前だから、そんな態度をとっても平気だと思ってしまうのでしょう。
しかし、そんな当たり前はずっと続くわけではありません。
日々変化し、不変でいることはできないのです。
今、大切だと思う存在を大切にできるのは、今しかないのです。
そのことに気付かせてくれるのが、今回ご紹介する絵本です。
是非、大切な人のことを思って読んでいただければと思います。
ヒワとゾウガメ
作 :安東 みきえ
絵 :ミロコ マチコ
発行:2014年5月30日 佼成出版社
『星につたえて』や『ふゆのはなさいた
』の安東みきえさんと、画家で絵本作家のミロコマチコさんの作品です。
心の琴線に触れるお話で、大切なことに気付かせてくれます。
最後は感極まって涙が出るかもしれません。
頑なになってしまった心を解く一冊です。
登場人物
・ゾウガメ
・ヒワ
あらすじ
島に一頭しかいないゾウガメは、いつも甲羅の上に乗ってくる一羽のヒワに話しかけられます。
けれど、ゾウガメはいつも知らんぷり。
ある日、ゾウという動物が海の向こうにいることを知り、自分の仲間かもしれないと、ゾウガメは嬉しくなります。
ヒワが「あたしが たしかめてくる」とゾウガメのために旅立ちました。
ゾウガメは長く生きてきた中で、友達になった小鳥たちがみんないなくなってしまったことを思います。
きみもずっと一緒にいてくれると言うけれど、そんなわけないじゃないか、と。
姿を見せなくなったヒワ。
ゾウガメはだんだんと落ち着かなくなります。
島中を探し回り、崖に上がって海のはるかかなたに目を凝らしたりしました。
そうこうしていると、どこからかアホウドリの会話が聞こえてきて・・・
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このような、お話です。
ヒワは戻ってくるのでしょうか。
離れてから気付く大切さ。
そうしたことを教えてくれる絵本です。
ゾウガメは悲しい思いをしてきたからこそ、素直になれなくなっていたのでしょう。
けれども、やはり目の前にいるかけがえのない存在との今を大切にすることが、本当の幸せなのかもしれません。
失うことへの怖れを抱くようになってしまった大人にこそ、読んでいただきたい一冊です。
最後に
年を重ねるほど、誰かと関係性を深めるのは怖くなるものです。
子どもの頃のような純粋さで、相手をよく知りたい、相手によく知ってもらいたいと、何でも話し合えるならどれほどいいだろうかと思いますよね。
自分のすべてをさらけ出したら、離れていってしまうのではないだろうか。
大切だと思う相手を失ってしまったなら、それこそ耐えられない・・・。
そう思って、どこか怖気づいてしまうことがあるのではないでしょうか。
しかし、本当に大切なのは、失うことさえも怖れず、ただ今目の前にいるかけがえのない存在との時間を後悔なく過ごすこと。
それにはとても勇気が必要ですが、乗り越えていかなければならないことなのだと思います。
この絵本を読んで、どうかその勇気を得ていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
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