こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
今夜は十五夜。
中秋の名月を眺めながら月見団子をいただき、秋の夜を楽しむ。そんな素敵な時間を過ごせると良いですね。
月はいろいろな姿を見せてくれます。
大きく見えたり、色が変わったり、欠けたり満ちたり。
そんな変化を当たり前のように受け入れていますが、小さな子どもたちにとっては不思議そのもの。
中秋の名月を眺めて、月について知ってみる。
そうした機会を子どもたちに与えてあげることも大切ですね。
今回は月の満ち欠けの絵本をご紹介します。
つきのばんにん
作 :ゾシエンカ
訳 :あべ弘士
発行:2021年9月14日 小学館
訳者は「あらしのよるに」のイラストを描かれた、あべ弘士さん。
主人公のシロクマをはじめとした可愛い動物たちが登場しますが、とても素直で時にハッとすることを教えてくれます。
子どもにわかりやすく月の変化を教えてくれますが、説明的ではないのでとても読みやすいです。
シロクマを通して一緒に発見していけるような疑似体験ができる絵本です。
登場人物
・シロクマのエミール
・つき
・動物たち
あらすじ
月の番人を任されたシロクマのエミール。
夜の動物たちにとって、なくてはならない月の光を守るという役目は、とても栄誉あるものです。
張りきって月の番人をするエミールは、怪しい雲を追い払ったり、コウモリに月を横切らないよう注意したりします。
ある晩、まん丸だったはずの月の形がちょっと変なことに気付くエミール。
ほんの少しずつ変わる月をエミールは毎晩スケッチしてみました。
どんどん欠けていく月。
どうしたら止められるの?
月に聞いてみても答えは返ってこない。
困っていると、ある晩、鳥が大切なことを教えてくれて・・・
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小さいお子さんも読みやすいシンプルな内容ですが、最後の鳥の言葉は、月の満ち欠けを通して人生そのものをどう受け止めていくかを教えてくれているようにも感じます。
登場する動物たちがとても素直にありのままを感じることができるキャラクターであることも魅力。
慌てるシロクマをただ落ち着いて受け止めます。
シロクマが落ち着いて現実を受け入れられるようになっていくのも、動物たちのおかげかもしれません。
月は何も答えないし、動物たちも必要なことだけ答えるので、それぞれが何を思っているのかも、絵本を読みながら想像してみるのも楽しいと思います。
月を眺めながらゆっくり月について語り合える素敵な絵本です。
最後に
月は幻想的。
ただ夜空に光り輝いているだけなのに、地球や地球に住む生物たちにたくさんの影響を与えています。
色々な天体ショーを見せてくれるのも月の魅力。
小さいうちから自然や宇宙について興味を持てるようにしてあげることも、子どもたちにとって大切なこと。なので、実際に目で見て感じながら、絵本のファンタジックな世界の力を借りてその魅力を伝えていけるといいですよね。
季節の変わり目に、深呼吸をして肩の力をゆったり抜いて、少し涼しくなった夜風を感じながら中秋の名月を拝む。
そんなリラックスした時間を過ごしてもらえればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます
<ご紹介した絵本はこちら>
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