こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
子どもと関わる中で、「言ってもなかなか言うことを聞かない」ということ、ありますよね。
特に、その場に適さない行動を注意すると、余計に拍車がかかったりします。
こんなとき、どうすればいいのでしょうか?
なぜその行動をしたのか
人が行動を起こすのには理由があります。
子どもたちも自分なりの考えがあって、その行動を起こしています。
行動に起こしたという結果だけを見て、注意をすることが多いと思いますが、一度よく観察してみてください。もちろん、危険を伴う場合はすぐに安全を確保してくださいね。
行動に対してその子が ”どう感じているのか” ”どんな思いがそこにあるのか” ”何を思ってそうしようと思ったのか” ”どんな経緯があったのか” などを考え、表情や仕草、口調などから感じ取ってみてください。
何を思ってその結果になったのか、少し見えてきましたか?
子どもは分かっている
注意されても聞けないとき、子どもは自分が不適切な行動をしているな、と心の底で分かっている場合がほとんどです。
よくある例として、「早く宿題をしなさい」と注意されたら「もう少ししたらやろうと思っていたのに、言われたらやる気がなくなった」というやりとりがあります。これは、心理的リアクタンスの一種で、自分のことは自分で決めたいという欲求が「早く宿題をしなさい」という言葉によって制限され、その制限された自己決定を取り戻すために生じる心理現象です。
本当は「やらなきゃいけない」「注意されて当然なことをしている」と分かっているんです。
でも同時に、「そんな自分を受け入れてほしい」「分かっていることを分かってほしい」「信じてほしい」という思いもあるのです。
どうしたら行動を変えられるのか
言うことを聞けない子は、前述のように「そんな自分を受け入れてほしい」「分かっていることを分かってほしい」「信じてほしい」といった気持ちを持っています。
その気持ちを満たすことが、この問題を解決するカギとなってきます。
「○○しなさい」「○○してはダメ」といった声掛けは、こうした子どもの気持ちを否定することになります。子どもは、「受け入れてもらえなかった」「分かってもらえなかった」「信じてもらえなかった」という悲しい結果を受け取り、それが日々積み重なると、”不信感”を抱くようになってしまいます。
信頼関係が築けていることが、話を聞いてもらう上での大前提です。
まず、子どもの思いを温かく受け入れ、”信じられる人”になりましょう。
子どもの力を引き出すために
”言うことを聞けない状態”は、その子の成長のチャンスを逃している状態と言えます。
だからといって、”大人の言いなりになる”ことが良いわけではなく、その状態も、成長のチャンスを逃している状態と言えます。
大切なのは、お互いに気持ちや考えを共有し、一緒にこれからを作りあげていくことです。
大人はそれを少しだけリードしてあげる存在なんです。
何か問題が起きた時は、子どもの成長のチャンス。
信頼関係を築くという前提を満たした上で、子どもの思い・考えを受け止め、
「どっちがいいことだと思う?」
「どうすればいいと思う?」
「こんな時はこうしてみるともっと良いよ」
「○○という理由があるから××ではなく△△しようね」
「何時になったら宿題をするか決めようか」
というように、
- 子どもが自分で答えを掴めること
- やったことは認めながら、これからはどうすれば良いかを分かるようにすること
- 自分で決められること
といったポイントを押さえた声掛けをしてみてください。
少しずつかもしれませんが、成長を感じる時がきっと来ると思います。
最後に
子どもの行動に問題があるとき、大人は「言うことを聞かせる必要がある」などと思ってしまいがちですが、そんな時は一度立ち止まって考え、冷静になってください。
子どもは何を思い何を求めているのか、そこに辿り着くまでの背景に何があったのか、こうしたことを考えながら、話を聴き、受け止め、安心させてあげる。その上で、何がどんな理由でダメなのか、どうすれば良いのかを伝え、次に繋げていく。
頭ごなしに言うことを聞かせるのではなく、子ども自身が大人の言葉を受け入れられる状態を作ってから、話し合いによって伝える。
時間や手間がかかるかもしれません。しかし、こうしたことが問題を根本的に解決し、子どもの成長を促すことになるのです。
じっくり積み重ねていきましょう。そのうちに、「思っていたよりも、子どもの成長は早いんだ!」と思う日が来るかもしれません。
▽以前Twitterに投稿したツイートです
「この子は良い、よく出来る」
— 松田ちかこ@心理カウンセラー&保育士*ボイスマルシェ相談員* (@Growing_up_offl) 2020年12月21日
「この子はダメ、全くできない」
という評価をする先生と
「この子はこんなことが出来るようになった」
という評価をする先生がいる
どんな子でも
一つずつ積み上げれば
できるようになる
そう信じることで
子どもたちとの関係も
より温かなものになっていくと思う
子どもたちは
— 松田ちかこ@心理カウンセラー&保育士*ボイスマルシェ相談員* (@Growing_up_offl) 2020年12月24日
答えを教えてもらうことよりも
どうしたら答えに辿り着けるのか
を教えてもらうことで安心します
日頃の生活の中でも
「こうしなさい」から
「こう考えてごらん」に
言葉掛けを変えることで
きっとイキイキした表情を
見ることができると思いますよ
最後までお読みいただきありがとうございます
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