こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
「人と違うところがある」というのは、多くの人が不安になるところ。
それが目に見える身体的特徴なら尚更です。
今回ご紹介する絵本は、身体的特徴が自分だけ違うことで悩み、お友だちには仲間はずれにされてしまう子のお話。
もちろん見える部分の違いだけでなく、見えない内側の部分の違いや置かれている環境の違いなど、色々な違いにも同じことが言えると思います。
じゃあそもそも「違い」とは?
どうして違っちゃいけないの?
そんなこともこの機会に考えてみてもらえたらと思います。
かっくん どうしてボクだけしかくいの?
乙武洋匡さんが訳された絵本です。
「どうして、自分だけ・・・」人との違いに苦しむ。
だけど、私たちはそれぞれ誰かと同じでなければならないのでしょうか。
この絵本にはそんな大切なお話が描かれています。
文:クリスチャン・メルベイユ
絵:ジョス・ゴフィン
訳:乙武洋匡
発行:2001年4月6日 講談社
登場人物
主人公 かっくん
おとうさん
おかあさん
ブツブツおじさん
まんまるの子どもたち
あらすじ
まんまるのお父さんとお母さんから生まれたのは四角い「かっくん」。
お父さんとお母さんは
「みんなと形がちがうけど、君のことがだいすきだよ」ととても可愛がってくれます。
しかし、ブツブツおじさんだけは違います。
「いつか絶対にまんまるにしてやるわい」といつも言います。
大きくなるにつれて、自分がまるくないことに悲しくなるかっくん。
まんまるの子どもたちにも仲間に入れてもらえません。
しかしある日、まんまるの子どもたちと一緒に森に遊びに行くと、みんなで迷ってしまいます。
暗闇の中で不安になる子どもたち。
そこにやってきた、かっくんの新たな一面を見てみんなは・・・
こんなお話です。
最後は心に明かりが灯るような温かいハッピーエンド。
ぜひ続きは実際に読んで楽しんでみてください!
さいごに
みんなと同じなら安心。
みんなと違うと不安。
それは自然な反応だと思います。
しかし、その自然な反応を超えて「みんなそれぞれ色々な違いがあって、その関わりがまた人生を豊かなものにしている」と思えるようになると視野がぐーんと広がるのではないでしょうか。
マジョリティやマイノリティなどと分けることも必要ない。
この絵本の最後には「いろいろ いるよ。まんまる、ふとっちょ、しかくに おちび。みんな みんな ちがうけど、みんなで みんなで あそぼうよ」という一文があります。
個性をありのままに受け止め合って、得意なところを活かして助け合える社会を子どもたちには作ってほしいと思います。
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