こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
毎日のように涙が出るほど、悲しい思いをしたことはありますか?
今回ご紹介する絵本の主人公は、悲しい出来事を悔やんで100日間泣き続けました。
そうして、101日目にはついに心をなくしてしまいます。
心をなくし感情を失えば、辛いことを感じなくて済むでしょう。
しかし、心地の良いことや嬉しいことも感じられなくなってしまいます。
どっちが幸せなのでしょう?
辛い感情と向き合うからこそ、幸せも感じられる。
そんなことを教えてくれる絵本「こころをなくした かいじゅう」のご紹介です。
こころをなくした かいじゅう
著者:新井洋行
発行:パイ インターナショナル
2024年5月21日
あらすじ
主人公は、かいじゅうオルーガ。
ひとりぼっちで暮らすオルーガは心をなくしてしまっています。
ある日ポストに届いた差出人不明の封筒には地図が入っていました。
オルーガが心を無なくしたのは、親友との諍いで傷つき、後悔したことがきっかけ。
何も感じない毎日を過ごすオルーガでしたが、この地図は何か気になります。
「どうせ きょうも なにもないなら
たからを さがしに いってみるとするか」
と、地図に書かれた村々に行ってみることに。
最初に訪れたのは「ケラケラむら」。
この村のかいじゅうたちは、みんなケラケラと笑っています。
オルーガは「いったいなにが おかしいんだ」と。
次に訪れたのは「イライラむら」。
この村では、みんなケンカばかりしています。
オルーガは自分も色々なことで怒った過去を思い出します。
その次に訪れたのは「エーンエーンむら」。
この村では、誰もが泣いています。
オルーガは心をなくした理由を思い出し、早足でこの村を抜けていきます。
最後に辿り着いたのは「ワクワクむら」。
ここを抜けたら宝物が待っているようです。
この村のかいじゅうたちは、みんな目をキラキラ輝かせています。
オルーガは、喧嘩をしてしまった親友の目もキラキラしていたことを思い出します。
色々な村を通って、いいこともあれば悪いこともあった心のある頃と何も無い今と、どちらが幸せなんだろう?と考えるようになったオルーガ。
とうとう地図に印のあった宝物の場所にたどり着き・・・
どんな結末を迎えるのでしょうか。
実際にお手に取って確かめてみてくださいね!
とても心温まるラストですよ(^^)
最後に
今回ご紹介したのは、感情について学ぶ絵本です。
同じシリーズとしては、
・かいじゅうたちは こうやって ピンチをのりきった
・かいじゅうポポリは こうやって いかりをのりきった
がありますよ。
お子さんの感情を豊かに育てるためや、感情コントロールができるようになるために、是非お子さんと一緒に読んでみてくださいね。
<今回ご紹介した絵本>
<関連本>
・かいじゅうたちは こうやってピンチをのりきった-かいじゅうとドクターと取り組む1 不安・こわい気持ち- (かいじゅうとドクターと取り組む 1)
・かいじゅうポポリは こうやって いかりをのりきった (かいじゅうとドクターと取り組む 2)
最後までお読みいただきありがとうございます
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