こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
子どもと一緒に何かを学ぶ。それに最適なのは絵本です。
自分の心と向き合うことを学ぶ。
この「自分と向き合う」ことが理解できるかどうか。これは、その後の人生を生きていく中で、とても重要なポイントとなります。
目に見えない自分の感情、思い。何でイライラするの?何でモヤモヤするの?
五感の刺激を一度遮断して、目を閉じて静かに心を覗く。
本当はわかってほしいこと。
本当は目を背けたいこと。
相反する気持ちとのせめぎ合い。
色んな気持ちが見えてくる。
そんな感覚を子どものうちから身につけられていると、生きていく中で現れる壁にぶつかったとしても、諦めずに乗り越えていくことができるようになるものです。
今回はこんな絵本で「自分の心と向き合うこと」を学んでみませんか。
かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった
絵本作家の新井洋行さん作、児童精神科医の岡田俊さん監修の絵本です。
<主人公> かいじゅうポポリ
おこりんぼな性格
ポポリは、お友達に「しっぽがおもしろいかたち」と言われただけで怒ったり
他のお友達が2人で遊んでいるのを見て「仲間はずれにされた」と怒ったり
お友達は嫌なことをいったつもりも、仲間はずれにしたつもりもないのに
ネガティブに考えてしまう怒りんぼな性格。
でも、そんな態度のポポリにお友達がついに怒って・・・。
落ち込んでいるポポリの前に現れたのは「いかりのマスターかいじゅう プワイズ」。
プワイズは、ポポリに“いかりのひみつ“を教えてくれる。
そして、いかりが飛び出しそうになった時の対処法もアドバイスしてくれます。
ポポリはそれを実践して、自分のいかりと向き合い、少しずつ態度が変わってきます。
しかし、そんなポポリにもうひとつ試練が・・・
こんなお話の絵本です。
イラストも可愛いし、優しい語り口調のお話でとてもほっこりとした気持ちになります。
怒りの気持ちをコントロールできないお子さんや、ご自身のアンガーマネジメントの一環としてこの絵本を読んでみてはいかがでしょうか。
親子で一緒に読むと、その日からやさしい気持ちでお互いを思いやれるかもしれませんよ。
かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった
こちらも絵本作家の新井洋行さんの作品です。
監修は、精神科専門医の森野百合子さん。
不安や怖い気持ちへの向き合い方が学べる絵本です。
<主人公> 4匹のかいじゅうたち
4匹のかいじゅうたちは、それぞれ怖いことがあると、どうしても逃げてしまいます。
自分たちが逃げてしまう時にはいつも「ゾワゾワちゃん」がいることに気づいたかいじゅうたち。
逃げてしまうのは君のせいだと、かいじゅうたちはゾワゾワちゃんに詰め寄ります。
そんな時、現れたのが「きょうふのかいじゅう ゾワゾワキング」
怖い時に現れるゾワゾワちゃんが、どんな時に生まれ、どう向き合っていくと良いのかを教えてくれます。
怖がる気持ちを無くすのではなく、よくみて、仲良くなる。
4匹のかいじゅうたちはそれぞれ、ゾワゾワちゃんを少しずつ受け入れていき・・・
こんなお話の絵本です。
最後は少しほっこりするシーンもあって、肩の力がスッと抜けて安心した気持ちになれます。
不安や悲しみといった気持ちというのは、我慢したり見ないふりをしたりすることで、積み重なって怒りの感情に変わってしまいます。
感情をコントロールするために、まず目を向けなければならないのがこの気持ち。
こちらもアンガーマネジメントを考えていく上で、必要な一冊です。
かいじゅうポポリと一緒に読んでみてはいかがでしょうか。
さいごに
怒っている自分、不安な自分にどれだけ素直に気づけるか。
自分の感情をコントロールしていくためには、このことがとても重要になってきます。
絵本で癒されながら、アンガーマネジメントやストレスコーピングを学んでみませんか。
<今回ご紹介した絵本はこちら>
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