こんにちは!心理カウンセラーの松田ちかこです。
日々生きていく中で、困難な状況と向き合わなければならないことって誰しもがあると思います。
その困難に対して、苦しくなって心身を病んでしまうことも少なくありません。
そうなる前に何かできることはないのでしょうか?
そう考えたときに「レジリエンス」というものがきっと役に立つと思います。
今回は、その「レジリエンス」についてのお話です。
レジリエンスとは
心理学における「レジリエンス(resilience)」とは
- 逆境を跳ね返す力
- 逆境にうまく対処する力
- 逆境の中でも自分らしく適応していくプロセス
- 精神的回復力
- 耐久力
- 再起力
という意味で用いられます。
元々は物理学の用語で、「ストレス」と「レジリエンス」は対になる関係の言葉です。
レジリエンスとはどんな力のこと?
まずは自分にどれくらいレジリエンスがあるのかを知りたいですよね。
イギリスのポジティブライブス社は、レジリエンスは6つの要素で構成されると提唱しています。
①自分の軸
自分にとって大切な価値観をもつ力
②しなやかな思考
多様な観点を受け入れ、自己と調整することができる力
③対応力
様々な問題を解決する力
④人とのつながり
他者に助けを求めたり、逆に他者を助ける力
⑤セルフコントロール
自分の気持ちや行動を落ち着かせ、切り替えられる力
⑥整ったライフスタイル
睡眠、食事、運動など生活習慣を整え、心身の健康を保つ力
こうした力があると、レジリエンスが高いと言えるでしょう。
いくつ当てはまりましたか?
レジリエンスが高い人の特徴
もう少し具体的にレジリエンスの高い人をイメージしてもらえるように、次の特徴を挙げますね。
思考に柔軟性がある
多様な視点で物事を考え、ネガティブな感情に囚われることが少ない
感情をコントロールできる
感情に囚われ何も手がつかなくなったり、衝動的な行動をしてしまったりするような自分の感情を落ち着かせる方法を獲得していて、どんな状況でも前向きに物事に取り組み、変化にも適応できる
自尊感情が養われている
他者からの評価や目線を気にすることなく(割り切って)、自分に対して肯定的な感情を持てる
楽観的である
何事もポジティブに考える習慣があり、ミスやトラブルに対しても引きずることなく早々に立ち直ることができる
怖がらず、諦めず、挑戦を続けていくことができる
レジリエンスを高める10の方法
レジリエンスを高めていくためには、何をすればいいのでしょうか。
アメリカの心理学会が提唱する10の方法をご紹介します。
- 人とのつながりを築き、大事にする
- 「危機」を乗り越えられない難局と思わない
- 変化を生きることの一部として受け入れる
- 日々、目的をもって生きる
- 心身の健康を保つ
- 不幸な出来事でも、自分の可能性を見出すチャンスと捉える
- 物事を大きな視点で捉える
- 嫌なことと向き合い、決断して行動を起こす
- ポジティブなセルフイメージを持つ
- これから起きることに希望を持つ
最後に
いいかがでしたでしょうか。
日々の生活の中でひとつずつでも取り入れてみると、今抱える困難に対しても少し心の負担が少なくなると思います。
ぜひ試してみてくださいね!
ストレスは日々訪れますが、それを跳ね返す折れない心を作っていきましょう!
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